第2話 霊になるとツッコミが入る・・・・ものなのか?
改めて、俺の名前は諌山修一(いさやましゅういち)だ。
男。享年23歳。
死んでからもう9年が経過していて、あと少しで10年目に突入する。
なぜ23歳で死んだのか・・・・その理由は聞かないでくれ。
不治の病気とかで死んだわけじゃない。
簡潔に言えば、俺がバカだっただけさ。
この公園で死んで・・・・覚醒とでもいうのかな?
よく判らんけど、まあ死んですぐに霊になって意識を取り戻したんだ。
しかもただの霊じゃなく、どうも地縛霊っぽい。
なんでかっていうと、俺はこの公園から外へ出られないからだ。
出ようとすると、体(霊体っていうべき?)が引っ張られて公園に戻されてしまうんだ。
だから俺はこの公園内で頑張って生きて・・・・じゃない、頑張って「存在」しているってワケだ。
それに、どうすれば成仏出来るか判らないしな。
けど公園にはさ・・・・
スマホが無いんだ!パソコンが無いんだ!
漫画もないし、ラノベもゲーム機もない!
俺は生前、俗に言う「オタク」的存在だったんだ。
早い話が漫画・ラノベ・アニメ・ゲーム超大好き人間だ。
その俺の、かつて生活を共にしていたものが全く何にもない。
これがものすごく辛い。マジの大マジで!
だからこそ俺は、気晴らしに出来る事を色々模索しているのさ。
さっきのJKちゃんの覗きも、気晴らしの為ってワケさ。
[単にしたかった事が出来るから、嬉々として実行しているだけですね♪]
うっさいわ!
確かに興味あった事だけど、その的確にえぐるツッコミ辞めろい!
・・・・ああ、何度も済まない。
ホントこのツッコミの事は気にしないで欲しい。
俺にも判らないんだけど、霊になった直後からいつもいいタイミングでこのツッコミの声が聞こえるようになった。
まあ実際は声じゃなく、直接頭に伝わってくる「意思」みたいなものだが。
話し方から多分女性だと思う。
こちらから何度問いかけても返事はなく、ツッコミを入れてくるだけ。
相手を探してみても全く見つからないし、一向に正体が判らない。
なんで、今はもう気にしないようにしているんだ。
ツッコミに関してはつい反応してしまうんだけどね。
ちなみに相手が好みの女性で、かつスカートであったのなら・・・・
スカートを中を覗いてみたいって、男なら誰で思うよな?
俺だけじゃないよね?ね?
**********
=作者あとがき=
作者の獰猛死神です。読んで頂いてありがとうございます。
この作品、プロローグが長いです。
なんかあっさり「転生した」で始めるのは味気ないような気がして・・・・
そしたら想像以上に長くなりました(汗
作者はチキン野郎ですので、誹謗の類はご遠慮下さい。
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