第25話 転生特典は何? 1
「さて修一さん。そろそろ特典の話に入りますね♪」
待ってました!
やっぱり転生モノではお約束だろう。
どんな「スキル」を貰えるんだろうか?
「修一さんには今回、私の世界に転生して貰えることに対するお礼として、
この世界で生きていくのに必要と思われる「危険察知」の能力を。
転生前のシュワンくんの情報をお教えできない事へのお詫びで、
そうですね・・・・オリハルコン20キロの塊を5個ほど差し上げます。
このテラクラムで最も硬度の高い特殊金属です。
これ1つで凄い武器防具が作れますし、
売れば、街が1つくらい買えてしまう程の価値があります。
これでどうでしょうか?」
・・・・
・・・・
・・・・あれ?
「あのさ、シグリーシャ?
ここはドバーン!と、もっと特別なスキルをくれるって場面じゃないのか?
そりゃ危険察知能力とオリハルコンは欲しいし、くれるなら貰いたいけど」
それと、シュワンのお詫びが街1つ買える金属5個?
なんか高すぎないか?
「え、いえあの・・・・
修一さん自身既に凄い力を持っていますし、シュワンくんは高い素質の持ち主です。
これ以上の特別スキルはその、いくらなんでもさすがにオーバー過ぎてしまいますので・・・・
残念ながら差し上げる事はできません」
ガーン!!
「そ、そんな・・・・
シグリーシャは俺の世界の転生小説をいろいろご存知でしょう?
ここは『かっこええスキル』をくれるのがお約束ってやつじゃないですか!
こう、『生きているなら神さえ殺せる目』とか」
「そんな目はこの世界にはありません!!
それにそれは「異世界転生モノ」じゃないでしょう?
そもそも、私すら殺されちゃうかもしれない能力なんて絶対あげません!!!」
そりゃそうか・・・・
にしてもやっぱり詳しいなこの女神様は。
でも、やっぱりここは何か絶対ねだりたい。
ええと、ラノベやネットで読んだ転生モノで他には・・・・
・・・・ネット???
「そうだ!
じゃ、じゃあさ、シグリーシャ。いえシグリーシャ様。
ネットが出来るようにして欲しいってのはダメかな?」
「ネットですか?スマホで?
それだと別の有名タイトルの・・・・」
「そうじゃなくてさ!」
俺は無理やり台詞に割り込んだ。そこから先は言っちゃいけねえ!
「生前持ってたパソコン+29インチ液晶モニターの組合せとかでさ。
アニメが観たいんだ。小説が読みたいんだ。ゲームがしたいんだ。
そして、可能ならネットショッピングもしたいんだ。
シグリーシャなら判ってくれるだろう?
俺のソウルメイトなんだから!」
元オタクに近い俺だ。
やっぱり可能ならパソコン使っていろいろしたいんだ。
わかるだろう?
「・・・・勝手に女神の私をソウルメイトと決めつけないで下さい・・・・
ですが、確かに気持ちは少し判っちゃいますね。
うーん・・・・」
目を閉じて人差し指を頭に添えて考え込む女神様。
そのしぐさすら魅力的だな。
そして・・・・さっきから見えそうで一度も見えない絶対領域・・・・
・・・・この願いもダメか・・・・
「いいでしょう!
ただし条件がいくつかつきます。それでよければですが」
「ホント?よぉっしゃあぁーーーーあぁぁ!!」
マジかよ!言ってみてよかった。
これであのアニメの続きが見れたり小説の続きが読めたり出来るぜ!
さすが俺の愛するマイハニー女神様。話がわかる女神様だぜ!
「おし、その条件ってどんなだ?」
「今、気持ち悪い言葉が聞こえた気がしますけど・・・・まあいいでしょう。
その前に、正直にお答え下さいね修一さん♪
修一さんは私の世界に行った後、仮に宿屋にパソコンがあったら
何日も引きこもったりしませんか?」
あー そうだな・・・・
「確かに、内容次第で数日は余裕で引き篭ると思います」
元ニート的な男でしたので、ハイ。
「正直でよろしいです♪
やはり、引き篭り過多やその他もろもろを防ぐ必要がありますね。
では、それらを考慮した特別な部屋を与えますね。
そうですね・・・・名付けて
『シグリーシャのお部屋』というのはどうでしょう?」
・・・・
・・・・
・・・・どうと言われても、なにその名前の部屋は?
ドアを開けたらシグリーシャが裸でお出迎えとか?
「そんなわけないでしょう!?」
・・・ですよね。
**********
=作者あとがき=
作者の獰猛死神です。読んで頂いてありがとうございます。
プロローグ部位、ようやくあと数話で終わります。
すいません・・・・
また、エッチな話はまだしばらく先になりそうです。
そしてエッチはどこまで詳しく書いてOKなんだろう?
またまた把握仕切れてない作者です。
他の方を参考にさせてもらわねば!
作者はチキン野郎ですので、誹謗の類はご遠慮下さい。
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