第28話 そして俺はついに
「私、修一さんの事はすごく気に入ってます。本当ですよ?
でなければ10年もツッコミパートナーしていません。
シュワンくんの事も気にいってて大好きでした。
でも、そんなお二人への想いすらすぐ消えるほど、
私の世界の人族は醜くて見ていて嫌いになるんです。
あまりにも欲深い、あまりにも愚かしい。
けど『管理神』たる私は、目を逸らす事は出来ない。
そして『管理神』たる私に、直接人族を滅ぼす事は許されない・・・・」
「・・・・だから、俺に滅ぼすのを手伝ってほしいと?
その為の能力だというのか?」
「その思いもあります。
だから、修一さんにも見て判断して欲しいんです。
私の現在の人族がどのようなものかを。
その結果、修一さんがどのような行動を取るのか、私も見てみたい。
それ次第で、今後の人族存続の判断を下すつもりでいます」
・・・・なんか大役を担った感じがする。
最初の「エッチだけすればいい」って感じじゃ無くなって来たな。
「私の世界の貴族に転生して、そして見てきてください。
シュワンくんの情報を話してない本当の理由はこれなんです。
先入観無く、現在の人族を知って欲しいって。
無論、不公平になるという理由も本当ですが。
修一さんが私のこの世界の人族に対してどう思い、どう対応するのか。
薫さんの時の様に留まれるのかどうか。
それとも・・・・
仮に大量虐殺しても、魔族と結託し滅ぼしたとしても私は何も言いません。
逆にたくさんの女性を孕ませて子孫を増やしても、一向に構いません。
人族が弱いのも、数が少ないのも本当の事なのですから。
「管理神」としての私はそう判断し、だからこそ修一さんを見つけたのです。
そして修一さんの子孫なら、私も愛せるかもと思うのです」
「シグリーシャ・・・・」
「これが私の本心なんですよ♪」
自虐的に笑う、この世界の管理神。
「判った。相棒の人族の世界、ゆっくり見させて貰うよ」
俺はニッっと柄にも無く笑って返してみせた。
「10年の相棒の頼みだし、俺も相棒の世界を早く見たいからそろそろ頼むよ。
俺がどんな風に相棒の世界で生きていっても、笑わないでくれよな?」
くすっと笑う女神様。
ひでぇ、今笑わないでくれって言ったじゃんか!
「これは似合わない笑い方がブザマだったから笑ったんです♪
生き様はこれからでしょう?」
そういうとシグリーシャは・・・・
俺に抱きついて
濃厚なキスをしてきた。
「*+@@*P+?!!」
急に最高の美神にキスされてパニックになる俺。
心構えくらいさせてからしてくれぇ!!!
「ぷは!
ふふ、これで修一さんは『シグリーシャの使徒』になりました」
俺に抱きつきながらすぐ近くで微笑む女神。
豊満な胸が俺に押し付けられる!
久しく感じてなかった、胸の熱い何かを感じる。
俺はドキドキでシグリーシャから目が放せなかった。
最後にもう一度俺に軽くキスをしてから女神は離れて
そして言った。
「ではこれから、シュワンくんの肉体に『転生』させますね♪」
そういってシグリーシャが両手を広げると全身が光り輝きだした。
急に風が吹きだして・・・・
おおおおぉぉぉぉお!!!
今まで全然見えなかったスカートがめくれてシグリーシャの下着が見えた!
純・白・紐・パン!
さすが女神様、わかっていらっしゃる!!
「セーラー〇ーン」の変身シーンのようにくるくる回転してくれているので、
前からも後ろからも丸見え。いろっぽいポーズに丸見えの紐パン!
お尻の紐なんてほぼ尻肉に食い込んでいて見えない。ナイスだぁあ!!
当然、最後にワザと見せてくれたんだろう。
ちらっとこっちをみて微笑む女神様。
その妖艶な笑みが似合っている。悔しい!
「最後に修一さん、この世界は醜いですよ。
でもどうか修一さんの思うとおりに生きてみてください。
それでは新しい人生をどうぞ!」
と、ウィンクしながら言ってくれた。
ああ、もちろんだとも。
しばらくすると、今度は俺の体が光に包まれて・・・・
俺の意識は遠のいていった。
前世では残念ながら実らなかった恋も
出来なかったエッチな事も
次の人生では絶対に、叶えてみせるさ!!
**********
=作者あとがき=
作者の獰猛死神です。読んで頂いてありがとうございます。
やっとプロローグが終わりました。
「実は女神はこう思っていた」って設定だったんですが、
ぜんぜん書けませんでした。
ほんと文って書いてみると難しいですね。
次回新章の予告ですが・・・・
読むと気持ちわるくなるかもです。
作者はチキン野郎ですので、誹謗の類はご遠慮下さい。
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