第48話 我が相棒たる・・・・ 3
******************************
名前:シュワン・フォン・ジャスティス(諌山修一)
年齢:15
性別:男
称号:シグリーシャの使徒
神法レベル :2 (最大9)
神法 A=エリアの略 EX=エクストラの略
【】=修得済
LV1:【ヒール】【クロック】【スパーク】
【ライト】【クリーン】
LV2:Aヒール シールド クイック
【プロテクション】 カウンターマジック
ターンアンデット サイレンス
【センスライ】 サーチ バインド
******************************
さあ、俺の魂元素を生命力に変換するぞ!
これは同じく昔、読んでた漫画から学んだものだ。
その漫画では、体の内から太陽が昇るイメージだと言っていた。
それを俺なりにアレンジすれば出来るはずだ。
俺は自分の魂に力が集まり、そこから金色の太陽が浮かぶイメージをした。
この金色の太陽こそが生命力だ。俺はこの太陽を自身の胸部に現れるよう、強くイメージした。すると、実際に俺の胸部に金色のオーラが出現した。
そして俺はそれを、右腕に纏わせるイメージをした。
「身体強化:右腕3倍!」
そう言いながら念じると、胸部から金色のオーラが右腕に移り集束する。
右腕の力が倍増した気がした!
ちょうど殴りやすいよう、さっちんが空手用の巻藁を出現させてくれた。
打ち付けて鍛錬するための、大地に突き刺した木の棒に藁を巻いたものだ。
俺はその右腕で巻藁を殴った!
ズッドン!
・・・・別に巻藁が折れたりはしない。
でも判る。今までとは比べ物にならないパンチ力だった。
これを腹に喰らったら、まず人であれば悶絶するだろう。
内臓破裂してもおかしくない。
ははっ、これが少年マンガなら巻藁がカッコよく折れたりするんだろうな。
でも、このあたりが如何にも俺らしい気がした。
けど、まだまだこんなもんじゃない。
この体に慣れて、もっと鍛えれば威力は更に上がるだろう。
「・・・・本当に凄いです。修一さん。
イメージして下さいと言っていますけど、こうもすぐ出来てしまうなんて」
そう言って褒めてくれるさっちん。
やっぱ褒められると悪い気はしないよな。
よし!さあどんどん覚えるぞ!
そして俺は、さっちんが勧めてきたので
「我が相棒たる管理の女神よ、我が神力を対価に、我が意図する場所に
攻撃を防ぐ不可視の盾を権限させよ!「シールド」」
「我が相棒たる管理の女神よ、我が神力を対価に、我が意図する目的物の
場所を我に教えたまえ!「サーチ」」
シールドとサーチとを修得した。
すると、さっちんが真面目な顔で言ってきた。
「さあ、次の特訓は・・・・少しきついです。
でも、頑張ればちょっとだけ良い事もあるかもですよ?」
と、なんか含みがある言葉を言ってから手を振るった。
すると、今まではただの平原だった場所に、木や岩が出現した。
俺はまず「プロテクション」を使って防御力を高めた。
すると急に、【ピピピピピ!】と警報が流れた。今までで一番強い警報だ。
その後、前方に「シールド」を、後方に「念攻鎖」を使うイメージが流れ込んできた。
これは、これらを使わないと危険という、さっちんからの『指示』か!
敵は見えないけど、俺は即さっちんの指示に従った。
「我が管理神よ!シールド!」
前方にシールドを張り、後方へ念攻鎖を展開させる!
すると、
前方のシールドから『カキン!』と何かを弾く音がして、後方から「キャッ!」
との悲鳴が聞こえた。
すかさず前方を確認すると矢が落ちていて、後方を確認するとなんとショートソードを持ったダークエルフが倒れていた!
こんな近くに居たなんて気づかなかった、というか見えなかった!
インビジビリティ(姿隠し)か!
俺は、後方で倒れたダークエルフをずっと見続けてしまっていた。
エルフだけあってすごい美人だ。肌はちょっと日焼けした程度の褐色。
そしてなにより、俺の念攻鎖を受けて仰向けに倒れたので、下着が丸見え状態だったんだが・・・・
その下着がなんと、笹のような葉を蔦で縛ってるような下着だったからだ!
さっちん、判っているじゃないか!!
ナイスな下着だ!葉のパンティーなんて、なんかいかにもエルフって感じがして良いじゃないか!
[・・・・いえ、私がではなく、たまたま参考にしたダークエルフがその下着を
着用していただけです・・・・]
そうなのか?だとしたら尚更ナイスだ!ダークエルフ!
と思って彼女を見ていると、後ろに警戒音!
すかさずしゃがむと、俺の頭があった位置に矢が通り過ぎた。
うわ、弓の名手だとシールドが張ってある位置をすぐ見抜いて、且つこんな正確に矢を撃ってくるのか。
俺が矢に気を取られたちょっとの隙をついて、逃げようとする葉パンティーのダークエルフ。また姿が消えたが、今となっては遅い。
『サーチ』は探しているモノの姿か正式な名が判明していれば使えるんだぜ!
ダークエルフの名前は当然わからないけど、彼女の顔も姿もパンティーもばっちり記憶させてもらった。
[・・・・『顔』と『姿』だけでいいのでは?
わざわざ『パンティー』まで含める必要はないですよね?]
と、お約束で俺の頭の中に直接ツッコミを入れてくるさっちん。
馬鹿者!あんな魅力的な部位を含めないでどうするんだ?
「サーチ!」
神法を唱えると、僅か8メートル先に反応あり!
よし、あの葉パンティーダークエルフを捕らえてやる。
無論、ただ捕らえるのではない。芸術的に捕らえるんだぁ!!
[ただのスケベアホですね♪(byさっちん)]
・・・・なんか聞こえたかもだが、ささいな事など気にしないぜ!
そしてこんな時こそ、この神法が役に立つ。
もちろん『バインド』だ!
「我が相棒たる管理の女神よ!我が神力を対価に我が定めし者を
束縛せよ!『バインド』」
・・・・あれ、発動しないぞ?
俺の詠唱が上手くシグリーシャに伝わってないのか?
[いえ、伝わってはいますが、この神法は30メートル以内でかつ
相手の姿が見えていないと使えません]
と、説明してくるさっちん。
そうなの?ならば!
また別方向から矢が飛んできたが、さっちんの警報と念防鎖で防ぐ。
そして、ダークエルフの反応があった場所に軽めの念攻鎖を見舞った。
「きゃあ!」
かわいい声を出してダークエルフが姿を現し、そして倒れる。
大きい胸部と短いスカートが少しめくれた状態がすごく色っぽい!
今だ、今しかない。
「我が相棒たる管理の女神よ!我が神力を対価に我が定めし者を
我の意図する形で束縛せよ!『バインド』」
すると、光の紐のようなものが現れて、ダークエルフの両手首、両足首、
それに口と、胸の上下が縛られた。
さすがシグリーシャ!俺の意図を汲んでくれる。
[・・・・わざわざ『バインド』を使わなくても『念縛鎖』を使えば済むじゃ
ないですか。それに詠唱を追加して、なんで「胸」まで縛る必要が
あるのですか?]
と、俺の頭の中にツッコミを入れてくるさっちん。
ふ、本当に判ってないな。さっちん。
これが某「金属で覆っているパニック」のアニメで、生徒会長が言っていた
『こだわりと美学』というものなのだよ。
見てみろ。この後ろに縛られた両手と、胸部上下の紐のおかげでくっきりと
浮かぶ巨大な胸を!これこそ芸術なのだよ!
[何を言っているんですか!戦闘の最中だというのに、この人はもう・・・・]
と、呆れた声のさっちん。
俺が束縛したダークエルフに近づこうとすると、それを遮るように矢が飛んでくる。ホント正確な射撃だ。
ちくしょう、もっと近くで色っぽいダークエルフを観賞したいけど、先に矢を放つ敵をどうにかしないとダメか!
俺は念のため、束縛したダークエルフが矢で攻撃されないよう近くの岩陰に念動力で移した後、シールドを張りながら矢が飛んでくる方向へ走り出した。
**********
=作者あとがき=
作者の獰猛死神です。読んで頂いてありがとうございます。
さて、作者最初の(軽くですが)戦闘描写となります。
うまく読者の方々に伝わっていれば嬉しいのですが・・・・
作者はチキン野郎ですので、誹謗の類はご遠慮下さい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます