第48話 我が相棒たる・・・・ 3

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 名前:シュワン・フォン・ジャスティス(諌山修一)

 年齢:15

 性別:男

 称号:シグリーシャの使徒

 神法レベル :2 (最大9)

 神法 A=エリアの略 EX=エクストラの略

   【】=修得済

 LV1:【ヒール】【クロック】【スパーク】

     【ライト】【クリーン】

 LV2:Aヒール シールド クイック

     【プロテクション】 カウンターマジック

     ターンアンデット サイレンス

     【センスライ】 サーチ バインド

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 さあ、俺の魂元素を生命力に変換するぞ!

これは同じく昔、読んでた漫画から学んだものだ。

その漫画では、体の内から太陽が昇るイメージだと言っていた。

それを俺なりにアレンジすれば出来るはずだ。


 俺は自分の魂に力が集まり、そこから金色の太陽が浮かぶイメージをした。

この金色の太陽こそが生命力だ。俺はこの太陽を自身の胸部に現れるよう、強くイメージした。すると、実際に俺の胸部に金色のオーラが出現した。


 そして俺はそれを、右腕に纏わせるイメージをした。

「身体強化:右腕3倍!」

そう言いながら念じると、胸部から金色のオーラが右腕に移り集束する。

右腕の力が倍増した気がした!


 ちょうど殴りやすいよう、さっちんが空手用の巻藁を出現させてくれた。

打ち付けて鍛錬するための、大地に突き刺した木の棒に藁を巻いたものだ。

俺はその右腕で巻藁を殴った!


 ズッドン!


 ・・・・別に巻藁が折れたりはしない。

でも判る。今までとは比べ物にならないパンチ力だった。

これを腹に喰らったら、まず人であれば悶絶するだろう。

内臓破裂してもおかしくない。


 ははっ、これが少年マンガなら巻藁がカッコよく折れたりするんだろうな。

でも、このあたりが如何にも気がした。

けど、まだまだこんなもんじゃない。

この体に慣れて、もっと鍛えれば威力は更に上がるだろう。


「・・・・本当に凄いです。修一さん。

 イメージして下さいと言っていますけど、こうもすぐ出来てしまうなんて」


 そう言って褒めてくれるさっちん。

やっぱ褒められると悪い気はしないよな。

よし!さあどんどん覚えるぞ!


 そして俺は、さっちんが勧めてきたので

「我が相棒たる管理の女神よ、我が神力を対価に、我が意図する場所に

 攻撃を防ぐ不可視の盾を権限させよ!「シールド」」

「我が相棒たる管理の女神よ、我が神力を対価に、我が意図する目的物の

 場所を我に教えたまえ!「サーチ」」

シールドとサーチとを修得した。


 すると、さっちんが真面目な顔で言ってきた。

「さあ、次の特訓は・・・・少しきついです。

 でも、頑張れば良い事もあるかもですよ?」

と、なんか含みがある言葉を言ってから手を振るった。

すると、今まではただの平原だった場所に、木や岩が出現した。


 俺はまず「プロテクション」を使って防御力を高めた。

すると急に、【ピピピピピ!】と警報が流れた。今までで一番強い警報だ。

その後、前方に「シールド」を、後方に「念攻鎖」を使うイメージが流れ込んできた。


 これは、これらを使わないと危険という、さっちんからの『指示』か!

敵は見えないけど、俺は即さっちんの指示に従った。

「我が管理神よ!シールド!」

前方にシールドを張り、後方へ念攻鎖を展開させる!


 すると、

前方のシールドから『カキン!』と何かを弾く音がして、後方から「キャッ!」

との悲鳴が聞こえた。


 すかさず前方を確認すると矢が落ちていて、後方を確認するとなんとショートソードを持ったダークエルフが倒れていた!

こんな近くに居たなんて気づかなかった、というか見えなかった!

インビジビリティ(姿隠し)か!


 俺は、後方で倒れたダークエルフをずっと見続けてしまっていた。

エルフだけあってすごい美人だ。肌はちょっと日焼けした程度の褐色。

そしてなにより、俺の念攻鎖を受けて仰向けに倒れたので、下着が丸見え状態だったんだが・・・・


 その下着がなんと、笹のような葉を蔦で縛ってるような下着だったからだ!


 さっちん、判っているじゃないか!!

ナイスな下着だ!葉のパンティーなんて、なんかいかにもエルフって感じがして良いじゃないか!


[・・・・いえ、私がではなく、たまたま参考にしたダークエルフがその下着を

 着用していただけです・・・・]


 そうなのか?だとしたら尚更ナイスだ!ダークエルフ!

と思って彼女を見ていると、後ろに警戒音!

すかさずしゃがむと、俺の頭があった位置に矢が通り過ぎた。

うわ、弓の名手だとシールドが張ってある位置をすぐ見抜いて、且つこんな正確に矢を撃ってくるのか。


 俺が矢に気を取られたちょっとの隙をついて、逃げようとする葉パンティーのダークエルフ。また姿が消えたが、今となっては遅い。

『サーチ』は探しているモノの姿か正式な名が判明していれば使えるんだぜ!

ダークエルフの名前は当然わからないけど、彼女の顔も姿もパンティーもばっちり記憶させてもらった。


[・・・・『顔』と『姿』だけでいいのでは?

 わざわざ『パンティー』まで含める必要はないですよね?]

と、お約束で俺の頭の中に直接ツッコミを入れてくるさっちん。

馬鹿者!あんな魅力的な部位を含めないでどうするんだ?


「サーチ!」

神法を唱えると、僅か8メートル先に反応あり!

よし、あの葉パンティーダークエルフを捕らえてやる。

無論、ただ捕らえるのではない。芸術的に捕らえるんだぁ!!


[ただのスケベアホですね♪(byさっちん)]


 ・・・・なんか聞こえたかもだが、ささいな事など気にしないぜ!

そしてこんな時こそ、この神法が役に立つ。

もちろん『バインド』だ!


「我が相棒たる管理の女神よ!我が神力を対価に我が定めし者を

 束縛せよ!『バインド』」


 ・・・・あれ、発動しないぞ?

俺の詠唱が上手くシグリーシャに伝わってないのか?


[いえ、伝わってはいますが、この神法は30メートル以内でかつ

 姿使

と、説明してくるさっちん。


 そうなの?ならば!

また別方向から矢が飛んできたが、さっちんの警報と念防鎖で防ぐ。


 そして、ダークエルフの反応があった場所に軽めの念攻鎖を見舞った。


「きゃあ!」

かわいい声を出してダークエルフが姿を現し、そして倒れる。

大きい胸部と短いスカートが少しめくれた状態がすごく色っぽい!

今だ、今しかない。


「我が相棒たる管理の女神よ!我が神力を対価に我が定めし者を

 束縛せよ!『バインド』」

すると、光の紐のようなものが現れて、ダークエルフの両手首、両足首、

それに口と、が縛られた。

さすがシグリーシャ!俺の意図を汲んでくれる。


[・・・・わざわざ『バインド』を使わなくても『念縛鎖』を使えば済むじゃ

 ないですか。それに詠唱を追加して、なんで「胸」まで縛る必要が

 あるのですか?]

と、俺の頭の中にツッコミを入れてくるさっちん。


 ふ、本当に判ってないな。さっちん。

これが某「金属で覆っているパニック」のアニメで、生徒会長が言っていた

『こだわりと美学』というものなのだよ。


 見てみろ。この後ろに縛られた両手と、胸部上下の紐のおかげでくっきりと

浮かぶ巨大な胸を!これこそ芸術なのだよ!


[何を言っているんですか!戦闘の最中だというのに、この人はもう・・・・]

と、呆れた声のさっちん。


 俺が束縛したダークエルフに近づこうとすると、それを遮るように矢が飛んでくる。ホント正確な射撃だ。

ちくしょう、もっと近くで色っぽいダークエルフを観賞したいけど、先に矢を放つ敵をどうにかしないとダメか!



 俺は念のため、束縛したダークエルフが矢で攻撃されないよう近くの岩陰に念動力で移した後、シールドを張りながら矢が飛んでくる方向へ走り出した。




**********

=作者あとがき=


作者の獰猛死神です。読んで頂いてありがとうございます。


さて、作者最初の(軽くですが)戦闘描写となります。

うまく読者の方々に伝わっていれば嬉しいのですが・・・・



作者はチキン野郎ですので、誹謗の類はご遠慮下さい。 

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