第47話 我が相棒たる・・・・ 2
「さあ、どんどん覚えていきましょう!
これがシグリーシャ様の神法LV2です」
そう言って、さっちんは俺の目の前にウィンドウを表示した。
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名前:シュワン・フォン・ジャスティス(諌山修一)
年齢:15
性別:男
称号:シグリーシャの使徒
神法レベル :2 (最大9)
神法 A=エリアの略 EX=エクストラの略
【】=修得済
LV1:【ヒール】【クロック】【スパーク】
【ライト】【クリーン】
LV2:Aヒール シールド クイック
プロテクション カウンターマジック
ターンアンデット サイレンス
センスライ サーチ バインド
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・・・・
「・・・・さっちん、まず言いたい事があるんだがいいか?」
「想像はつきますが、何でしょう?」
「こんな表示が出せるなら最初から出せよ!」
「それだと最初の神法を使った時の感動が薄れてしまうと思ったもので。
あと、この表示が出せるのはここネットルーム内でのみですよ?」
「現実世界じゃ表示する事は出来ないのか?」
「はい。修一さんの知っている異世界転生モノでは、転生先で相手のレベルとか
残りHPとか表示されるのが多かったでしょうが、この世界にはありません。
なので、修一さんがやりたがっていた
→相手の強さを確認
→『戦闘力たったの〇か。ゴミめ!』
とかは出来ませんよ?」
ああっ!
さっちん、今おまえは前世界の憧れ台詞の1つを潰しやがった。
俺が『~って言えないじゃないか』と言いたかったのに!
あとそうか、この世界は情報表示機能は無いのか。
という事は、このテラクラムの世界観は前世の俺の知識範囲で例えるなら
「ロード〇島〇記」の世界観がいちばん近いのかな?
振り返ってよくよく考えると・・・・そういった相手のレベルやHP残量とか見れるのって、なんかもう異世界転生モノではお約束というか当り前に考えていた節があったな。
地縛霊だった時に憑依して読んでいた異世界転生モノには、もう定番で存在してたからなぁ・・・・
うむ、固定概念に捕らわれないように気をつけねば!
「さあ、これらの神法は修一さんの前世で知っている説明不要のものばかりの
ハズです。どんどん覚えて使って下さい」
と、急かしてくるさっちん。
・・・・ふ、ふふふふふ。
いいのか?さっちん。
「センスライ」って嘘を見破る神法だろう?
ならば!
「我が相棒たる管理の女神よ!我が神力を対価に我が定めし者の言葉の真偽を
我に教えたまえ!『センスライ』」
直後、俺の頭部に不思議な神力が宿った感じがした。
これで、さっちんの嘘を俺は見抜けるハズだ!
ふっふっふ。
「さあ、さっちん!質問だ!
さっちんは処〇である。YesかNoか?」
俺はニヤニヤした顔で質問した。
きっとさっちんは、答えに詰まったり顔を赤くしたりしている・・・・
あれ?余裕の表情をしているぞ?
「ふふっ。修一さんがセンスライを修得したならそういう質問を
してくるであろう事は予測していました。
ならば、こちらはそれ相応にお返しさせて貰いますね♪」
と、悪魔の笑顔を浮かべるさっちん。
なんだその余裕は?
そしてなんで俺はこんなに嫌な予感がする?
「別に聞かれた問いに真面目に答える必要はありませんよね?
さあ、嘘かどうか遠慮なく確認して下さいね♪
私は修一さんを『心の底から愛しています』よ。」
ブブー!と嘘の反応。
尚も続けて笑顔で言うさっちん。
「修一さんは『すごく魅力的』です」
「修一さんとなら『結婚しても良い』です」
「修一さんとなら『身体的に結ばれて良い』です」
『』の部分で、嘘を示す反応がしっかり出る。
爽やかな笑顔で言われて、肝心な部分が嘘だと判ると凹む!
「もっと語り続けましょうか?」
「・・・・すいません。俺が悪かったです。次に行っていいですか?」
「まったくもう・・・・
いいですか修一さん、このLV2からがポイントなんですから
真面目に訓練しましょう!
余談ですが、この神法はあまり使わないかと思います。
なにせ優秀な私が控えておりますので。
嘘だと判明して、それを信じると修一さんの身に危険が及ぶと判断したら、
私が警報を鳴らしますから♪」
おお、そういえばそうか。
でもまあ、覚えておいて損することもないだろうから良しとしよう。
あと、得意げに自画自賛するなよ。さっちん・・・・
「では修一さん、次は『プロテクション』を覚えましょう。
この『プロテクション』が、おそらく今後修一さんの要になる神法
だと思いますので」
?
なんでプロテクションが?プロテクションって確か防御アップだろう?
確かゲームによっては「アームプロテクション」とか部分防御アップの
呪文とかだったような気がするけど。
「修一さんは、基本相手を自分の拳で殴るようにしているでしょう?
特に人系に対しては。
このプロテクションを掛けて身体強化をすれば、解除後の身体強化の
反動をプロテクションの防御が相殺してくれます。
敵によっては、どうしても身体強化が必要でしょう?」
おお、確かに!
敵によっては人族のパワーではどうしても弱すぎだけど、それを身体強化で補おうとも、反動で死ぬとシグリーシャが言っていたからな。
「しかもシグリーシャ様のプロテクションは一段上です。
通常のプロテクションは防御力を「2倍」なんですが、
シグリーシャ様のプロテクションは「3倍」なんですよ。
つまり、『赤い』ってことなんです!」
・・・・なんで赤いのか判るようで判らんけど、まあとにかくやってみよう!
「我が相棒たる管理の女神よ!我が神力を代価に我が意図する者の防御力を
向上させよ!『プロテクション』!」
すると・・・・
マジでさっちんの言った通り「赤」かった。
詳しく説明するなら、うす赤い「光」が皮一枚コーティングするかのように
体全体を覆った。
これがプロテクションか!なんかカッコイイぞ!
「その赤いコーティングは使用者しか見えませんのでご安心を!
次は修一さん、自身の魂元素を生命力に変換して下さい。
自身の内側から生命力が湧き出るイメージをして、生命力を
感じとってください。
それを、強化したい体の部位に宿らせるんです!」
よしまかせろ!そういう妄想・・・・もといイメージなら何度もしていた。
さあ、どんどんやってやるぜ!
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=作者あとがき=
作者の獰猛死神です。読んで頂いてありがとうございます。
ようやく修行が波に乗ってきた感じですね。
どんどん強くなる主人公です(w
作者はチキン野郎ですので、誹謗の類はご遠慮下さい。
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