第50話 使えなくなった『力』
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名前:シュワン・フォン・ジャスティス(諌山修一)
年齢:15 性別:男
称号:シグリーシャの使徒
神法レベル :5 (最大9)
神法 A=エリアの略 EX=エクストラの略 【】=修得済
LV1:【ヒール】【クロック】【スパーク】【ライト】【クリーン】
LV2:【Aヒール】【シールド】【クイック】【プロテクション】
【カウンターマジック】【ターンアンデット】【サイレンス】
【センスライ】【サーチ】【バインド】
LV3:【ハイヒール】【ハイプロテクション】【ハイカウンターマジック】
【キュアパラライズ】【キュアポイズン】【ホーリーショット】
【ホーリーウェポン】【ディスペル】【ソナー】
LV4:Aハイヒール Aプロテクション Aキュアパラライズ
Aキュアポイズン Aカウンターマジック【エアウォーク】
LV5:EXヒール EXプロテクション EXカウンターマジック
フライト クリエイトフード
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特訓を開始してから4日ほどが経過した。
といっても現実世界では96時間→96分なので1時間半位しか経過してないけどね。
さっちんの特訓は俺のスケベ心を利用した、実に憎らしい特訓ばっかりだった。
先ほど終えた特訓なんて、敵の大将が爆乳の茶髪魔法師だったんだぜ?
とんがり帽子をかぶって、胸の部分がどデカくひらいたローブ姿の美人!
しかもさ、
「勝利しても5分間は何もしないでそのままにしてあげます♪」
とのさっちんの言葉を信じてさ、爆乳魔法師率いるアンデット軍団に立ち向かっていったんだ。
*** 先ほどの戦闘の回想 ***
新たに覚えた「エアウォーク」は、要は空中を歩く神法だ。
上空を歩いていれば、上空に対しての攻撃手段を持たないアンデットなんざ敵じゃ無い。
俺は上空を歩きながら、一方的な攻撃をアンデットに対して行った。
俺の神力は絶大らしく、俺が放つ「ターンアンデット」はゾンビやスケルトンなどのアンデットを一瞬で消滅させた。
ヴァンパイアとか割と強い類のアンデットも、俺のターンアンデットとホーリーショット(神力弾)と拳に宿したホーリーウェポンの前ではイチコロだった。
爆乳魔法師は戦いの最中に、これでもかと言う位にファイアーランスやらライトニングボルトやらの魔法を放ってきたが、俺のハイカウンターマジックの前では一切効果が無かった。
そうして全アンデットとの戦闘を終えて、俺は爆乳魔法師にたどり着いた。
俺は彼女の腹にホーリーショットを食らわせて倒れたところを、バインドした。
バインドした彼女を見ると、何を食べたらそんなに育つんだと言わんばかりの、でっかいお胸がやっぱり目立つ。
腰のスリットから見えるふとももは、真っ白ですごく柔らかそうだった。
まさに、俺が以前理想であげたパーティーメンバーの賢者イメージにぴったりだ。
しいて言うなら、服装がほぼ「ウイッチ」な点が残念かな?
人の好みにもよるだろうが、トップレスに大胆なスリットがあるローブより、踊り子風の水着ビキニに腰布や腕輪などを装備したタイプの方が俺は好みなんだけどな。
まあグラマー美人なら、結局どっちの姿でもOKなんだけどね!(笑)
そんな爆乳魔法師の拘束姿をゆっくり観察したあと、さあそろそろ衣服を脱がして直に魅力的なナイスバディを拝ませてもらおうと思っていたら・・・・
「フフッ ヨク ワタシ ヲ タオシマシタ!
ナラバワタシモ ホントウノ スガタトチカラ デ アイテヲシマショウ!」
そういうと、美人魔法師は急に気持ち悪い笑みを浮かべ重力に逆らうような起き方をしたかと思ったら、みるみるうちに全身の皮と肉が剥げ落ちていった。
当然、拘束も外れた。
こいつ、ノーライフキングだった!
目の前で美人の爆乳魔法師が醜いガイコツ姿に変わる様は、怖いというより俺にとっては悲しかった。
「フフフ コワイデショウ!」
などと、前世の有名機動アニメ映画の有名なアレに似た台詞を言っているノーライフキングだが、俺は全然恐怖などしていなかった。
むしろ、怒りに拳が震えていた。
「おい、さっきの姿はただの作りものか? それとも、お前の元の姿とかか?」
「・・・・ワタシ ノ ヒトデアッタトキ ノ スガタ ダ。
ソレガ ドウカシマシタカ?」
人だった時の姿が、あの美貌だったと?
それがどうかしたか・・・・だと?
ははっ、ははははは・・・・
ハハハハハハハハ!
俺の笑いにノーライフキングは、少し後ずさった。
「ナンナノ? コイツ ハ?」
なんだこいつは?じゃねえよ!!
なんで・・・・なんでそんな骸骨姿のノーライフキングなんかになったんだよ!?
あんな魅力的な顔と体を持ってたんなら、どうせならその美貌を固定固持するほうに心血を注げよ!
元からあの姿だったのか、自身の魔法や薬やらであの姿にしたのかは知らないけど、めちゃくちゃ勿体無いじゃないか!
前世でなら、金持ちの男が大金払っても手に入れたいと思うレベルのナイスバディだったんだぞ!
それが・・・・こんな骸骨に・・・・
俺はノーライフキングに、両拳にホーリーウェポンを掛けて・・・・
そして怒りを込めた念拳乱打で・・・・殴りまくった!
「こんの、超勿体無い大バカたれがぁあっ!!」
「ナ、ナニヲイッテ・・・・グワァアアアア!!!」
・・・・こうして俺は、あっさりとノーライフキングを撃退した。
*** 回想終了 ***
「いやその・・・・普通なら美人とはいえアンデットを率いている魔法師に対して、
まずは怪しんだりしませんか?
あと、恐怖の象徴とも言えるノーライフキングを目の前にして、
人だった時の姿に対してどうこう言って怒る人なんて、
修一さんだけのような気がしますが・・・・」
と、困惑気味に言ってくるさっちん。
ふん、俺にとっては超重要なことだ。
ホント勿体無い。もったいないおばけが千匹出ても足りないほどだ。
あんな美人なら、世の中の男性の為にもまだヴァンパイアを目指せってんだ!
でもまあ、おかげで神法レベルが5にはなったけどな。
それにしても、最大9なのにレベルがよく上がるな・・・・
「なあさっちん、レベルってこんなにすぐ上がるものなのか?」
と質問すると、さっちんは半眼で俺を見て言った。
「・・・・修一さんが、特別規格外なだけです。
普通の人なら生涯掛けて、レベル6まで行けたら凄いって程なんですよ?」
やっぱりそうなのか?
さっちんから凄い凄いと言われ続けているけど、まだピンとこない俺。
まあいい、この調子でMAXレベルまで極めてやるぜ!
「さて修一さん、次の特訓に入る前にまず何より『EXヒール』を修得してください。
これは欠損した部位すらも復元させる回復神法です。
普通であればゆっくり復元されるのですが、
シグリーシャ様の『EXヒール』であれば一瞬で復元されますので」
そうさっちんに言われたので、真っ先に「EXヒール」を修得した。
「ありがとうございます。
では、次の特訓は正直かなりの辛さを伴いますが、覚悟は宜しいでしょうか?」
「ずいぶん怖い事を言うな、さっちん。いったい何をさせる気なんだ?」
「はい、今修一さんが使えなくなっている力『憑依』を使えるようにして、
かつ引き続き神法のレベルも上げる特訓です」
へ、憑依が使えないって・・・・
・・・・
あーーっ!そうかぁー!!
俺は、さっちんが「使えなくなっている」と言った理由に気がついた。
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=作者あとがき=
作者の獰猛死神です。読んで頂いてありがとうございます。
この話に出てくるノーライフキングになった魔法師は
ドラ〇ンズクラ〇ンのソー〇レスをイメージしました。
あんなグラマーが骸骨化したとしたら・・・・
多分、男ならたいてい勿体ないと怒るでしょうね
あと、憑依できない理由は・・・・
まあすぐ判るでしょうね(w
作者はチキン野郎ですので、誹謗の類はご遠慮下さい。、
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