第11話 修一の過去 2

 この女こと白川薫は俺の大学の1年後輩だ。


 やや童顔気味のかわいい系で、性格はまじめで一途。

そして服の上からでも判る巨乳が魅力の女の子だった。


 彼女と親しくなったのは、彼女が2年に上がる前の春休みだ。

つまり、彼女が大学入ってから1年経過してからだ。

さっき話したとおり、友達が縁で親しくなった。


 友達から飲み会に誘われたのがきっかけだった。

そして、その飲み会は彼女を励ます為に開かれたものだった。


 彼女は男を見る目がなかった。

入学してすぐ当時4年の親が金持ちのイケメン先輩に口説かれて付き合ったていたが、年が明けるとすぐ捨てられた。

当然付き合っていた間は、さんざん体を弄ばれたらしい。


 彼女はすごく傷つき、ずっと落ち込んだままだった。


 そこで彼女の友人と俺の友達が気を使い、彼女を連れだしたってわけだ。

彼女を励ます為に。

ホントいい人達だったなぁ。

もちろん俺も彼女を励ますのに協力したよ。


 それが縁となって彼女と親しくなっていった。

1年ほど経つと、お互い惹かれあってると感じたんだ

そしてこの公園で告白して、OK貰えて恋人関係になった。


 また恋人関係にはなったけど、彼女とエッチな事はしなかった。

前カレであるイケメン先輩との話を聞いていたからね。

エッチだけは少し時間を置いたほうがいいかと思ったんだ。


 ・・・・本心はものすごくしたかったんだけどな。


 でも11月終わり、彼女のほうから言ってきたんだ。

今年のクリスマスイブは、泊まりで俺と一緒に過ごしたいってね。


 それはもう、めちゃくちゃ嬉しかったし興奮したとも。

なにしろ、彼女の方から俺とひとつになる事を望んでくれたんだから。

だから最高のプレゼントを贈るために、バイト以外に派遣仕事も入れてがんばって稼いだんだ。23日までほぼ全部の日をね。


 そして待望の24日となり、待ち合わせ場所のこの公園で俺は待っていた。


 だけど、彼女は来なかった。

連絡したけどスマホの電源が切られていて繋がらず。

2回だけメールで返答があった。

・1回目が「遅れます」との一文

・2回目が「家で待っていて下さい」とやはり一文

以降は音沙汰なし。ずっとスマホの電源も切られたまま。


 俺はバカだから、公園でずっと待ち続けた。

雪が降ってくるほど寒かった中で7時間ほど。

彼女が来てくれる事を信じて、ね。


 でも日付が変っても、彼女は来なかった。

そして俺は疲労と寒さで倒れてしまい、この公園で人生を終えることになった。




**********

=作者あとがき=


作者の獰猛死神です。読んで頂いてありがとうございます。


この辺りの内容、後日詳細版載せようかとも考えてます。

まあ、人気が出たらですが。


作者はチキン野郎ですので、誹謗の類はご遠慮下さい。

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