第7話 元気にがんばろう! 深夜の巻

 広い公園の中にも、目立たない場所はいくつかある。

そんな場所で深夜2時頃から、俺は読書タイムに入る事が多い。


 さすがにこの時間になれば、公園から人が居なくなるからな。

眠る事なんてない霊の俺にとっては、すごく暇になる時間でもある。


 そこで、明るい時間帯に見つけると取っている「物」がある。

よく忘れられたり捨てられたりされている雑誌とかだ。

それを『力』を使ってこっそり回収し隠してるんだ。


 それらをこの時間に読んで深夜の時間帯を過ごすわけさ。

本が大量に獲得できた日だと、俺にとって楽しみの1つになる。


 さて、改めて今日回収した本を・・・・と。

おお、週刊少年マジンガがあるじゃん。

さっそく「カリカノ」を見なければ!

って、「カリカノ」ページ付近が濡れ破けて中途半端に読めない!

ちくしょう!読めない部分がめちゃくちゃ気になる~


 次は青年版のマジンガか。

お、この先頭ページに写っているお姉さん見たこと無いけど美人だな。

海でビキニ姿の写真か。今の季節を考えると撮影場所は日本じゃないな。

ハワイか?


 この公園から出られたなら、このまま浮いてハワイとかも行けるのかな?

行った事ないけど、ハワイについたらまずどうするだろうな、俺だったら。

浜辺で日光浴している外国のお姉さま達の姿を、いい角度からジックリ鑑賞とかかな?

いや、それより着替える姿を眺めるのも・・・・

いやいや、シャワーを浴びる姿を正面から・・・・


[名所を観光する選択は浮かばないのですか?頭も含めてエロ猿さんですね♪]


誰が猿だよ誰が!


そういえば観光なんて考え、全く浮かんでなかったな。

覗くことばかりで。


・・・・マズイ、俺は本当に猿になりつつあるのか?




**********

=作者あとがき=


作者の獰猛死神です。読んで頂いてありがとうございます。


「マジンガ」は当然水曜に発売される少年誌の事です。

「カリカノ」はアニメ化した有名マジンガ作品の事です。

このあたりなら実名使っていいのかな?

それすら作者判っておりません。すいません。


作者はチキン野郎ですので、誹謗の類はご遠慮下さい。

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