【自分軸がなかった就活①】
私が【こんなところ】に来てしまった理由を話すと大学3年生の冬まで遡る。
この時期、大学生の大半は「就活生」と呼ばれる。
大学では就活の説明会と公務員試験対策の出前講座が始まっていた。
私の周囲も就活の話題でもちきり。
1歳上の先輩たちも「この時期から就活を始めた」と言っていたっけ。
【周りがそうだから私も就活しなくては。】
そんな理由から私の就活生ライフは始まった。
とりあえず就活生にはおなじみの某・大手人材・広告会社2社のサイトに登録する。
そして、サイトから案内されるままに合同企業説明会に参加しまくった。
大学は地方だったので、説明会の会場がある都市部まで高速バスで何往復もした。
説明会ではヘトヘトになりながらなんとなく名前の聞いたことのある企業を渡り歩いた。
「質問はしといた方が、内定取りやすいかも」という安易な気持ちで、企業の担当者に中身のない質問をしたなぁ。
毎日のようにヘトヘトになりながら目前に開催される説明会に参加するしかなかった。
けれども、友達と一緒に説明会を歩き回るのが唯一の救いだった。
説明会の帰りには一緒に参加した同級生たちで集まって、都会の美味しいご飯を食べた。
「この先どうするよ」とぼんやりとした不安を共有し合う。
これが楽しみでもあり活力にもなった。
けれども、いくら「この先どうするよ?」と議論したとて私の中で答えが見つかることがなかった。
そもそも私は【何をしたいのか】さえわからなかったのだから。
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