【休日の過ごし方】

当時の失敗として他に挙げられるのは、休日の過ごし方である。


休日は、文字通り仕事をしないで休養する日。仕事の疲れを癒やし、リフレッシュする日である。


趣味の時間を過ごしたり、いつもより長く眠ったりするのが社会人の休日だろう。


ところが、当時の私の休日の過ごし方。それは【寝まくる】ことだった。


自慢なんてできるものではないが、寝る以外に何もできなかった。


公務員に残業があるのは当然である。仕事をほぼ1人で抱えていた時期は、1日に13時間拘束される生活が1ヶ月ほど続いた。


「うちの会社はもっと働くぞ!」という方もいるかもしれないが、私はこのくらいの残業時間でいつも疲弊していた。


休日になると、寝溜めをしたくて朝は10時くらいまで寝る。それでも疲労が取れた感じがしなくて、しばらく横になる。


お腹は空くからご飯は食べるけれども、食べたらまただるくなって横になる。


日直の代休を取った日には、「平日の昼間からゴロゴロ〜ゴロゴロ〜」。ずん飯尾さんの現実逃避ネタをそのまま実践していた。


あ〜あ、明日になったら職場吹っ飛んでくれないかな〜。


なんてね。


趣味がないわけではない。お笑いを見たり、音楽を聴いたりするのが好きだ。


でも、休日になるとそんなことする気力も起きず、出かけるのも億劫。とにかく布団に入りたくて仕方がないのである。


そんな休日を続けていたら、【寝ること】がクセになってしまった。


こんな休日を過ごして、リフレッシュも何もできるわけがない。


実際、仕事の疲れは取れているようで取れていない。パワハラによるストレスからも解放されない。疲労は溜まっていく一方だ。


特に、脳の疲労が取れている気がしない。いくら休日を過ごしても、脳の機能はどんどん鈍っていく感覚があった。


こうして何もする気力が起きなくなった。


この悪循環がメンタルの異常につながったのではないか。今ではそう考えている。


たまには遠出をして、仕事では見ない景色を見るとか。重い身体を懸命に起こしてウォーキングするとか。


そんな過ごし方をすると少しはストレスも軽減されただろう。


残念ながら、これに気づいたのは退職後であった。











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