【酒】

『酒は良薬の長』という言葉がある。楽しく飲める酒は最高の癒やしだ。


私は大学で酒の楽しさを覚えた。同じ学科やサークルの飲み仲間と集まって酒を飲み交わし、好き放題にしゃべって笑いまくる。


あの時は、本当に楽しかったなぁ。


町役場に入職してからというもの、私が飲むのはばかりだった。これは、当時の失敗だったと考えている。


大学の時から晩酌はよくしていた。だから、社会人になってからも晩酌は続けていた。


けれども、晩酌ではない。「酒を煽っていた」と表現する方が正しい。


嫌なことがあった日は、仕事帰りにコンビニに寄って酒を買う。


嫌なことがあった日といってもほとんどが嫌なことがあった日なので、毎日のように酒を煽っていた。


帰宅すると、多い時で500mlの発泡酒×2本をグビグビと口に運ぶ。大好きな某スナック菓子をお供にして。


そんな飲み方をするからすぐに酔いが回る。酔いが回り出すと頭に浮かぶのは、今日あった嫌な出来事ばかり。


そして、管巻くだまが始まるのだ。あぁ、書いていて恥ずかしい。


嫌なことを思い出すから、腹が立ってきてだんだん声が大きくなる。愚痴ぐちを超えて《くだ》となる。口調もクドクドとしてくる。あぁ、本当に恥ずかしい。


聞かされていた家族には、申し訳ない気持ちでいっぱいである。


実は、入職2年目の歓送迎会で急に意気投合して飲み仲間ができた。児童館の臨時職員Xさん、スポーツセンターの臨時職員Yさん、図書館の正職員Zさん。このメンバーでカラオケに行って何時間も歌い、楽しい酒を飲めた日もあった。


けれども、この人たちにもパワハラのことは話せない。だから、楽しい酒よりも悪い酒を飲むことの方が何倍も多かった。


ストレスを感じると酒に走ったけれども、酒はやめといた方がいい。酒を煽りまくる私に起きた変化は、以下のとおりである。


・太った

・常に体調が優れない

・健康診断の数値に響く

・二日酔いで後悔

・情緒不安定になる

・余計にイライラする

・結局発散されていない


ホントにろくでもないことばかりである。余計にメンタルの異常を加速させるだけだった。


酒を飲む時間があるなら、ビリーズブートキャンプをやる時間に回した方がまだマシだったかもしれない。


ストレス発散には、酒よりも運動の方が絶大な効果がある。


ここでビリーズブートキャンプを出したのに深い意味はない。ただ単に、当時流行はやっていたから。


ただし、当時の私がビリーズブートキャンプをやっても挫折していた気がするが。


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