【生き方①】
入職1年目の年度末に
私はこれまでCさんが担当していたお仕事のうち、女性団体の事務局のお仕事と生涯学習講座をメインで担当することになった。
自分にできるだろうかと、ものすごく不安で仕方ない。
しかし、どちらのお仕事もCさんがサブで担当に入っている。
2年目も指導を仰ぎながらやっていけるかなと安心した。
しかし、Cさんは私から距離を置くようになってしまった。
後の章でもう少し詳しく書こうと思うが、この頃の私は情緒面に異変が生じていた。
・「この人は意地悪な意図があるのではないか?」とすぐに疑う。
・感情のコントロールがうまくできない。
どうしてもこのような精神状態になってしまう。
「これでは周りとの関係が悪くなるからダメだって!」といくら自分を戒めても改善しない。
Cさんは、こんな精神状態の私と接していると「嫌だな」と思っただろう。
入職2年目に入ってすぐの出来事。青年団体の方々との飲み会があり、Cさん、私、同期のDくんで参加した。
Dくんは青年団体の担当ではないのだけれども、事務所で残業していたら飲み会に誘われることが度々あった。いつもはお開きになると、3人で一緒に帰る。
でも、この日は途中からCさんとDくんがいない。私だけ置いて行かれたみたい。
青年団体員の一番親しかった女性が、「え?2人でモンちゃんのこと置いて行ったの⁉ 寂しいねぇ。」と私の気持ちを代わりに言ってくれた。
翌日、事務所でCさんとDくんと話した。私の斜め向かいがCさん、隣がDくんの席だったので3人で話すことも多い。
2人でCさんの自宅で飲んだそうだ。Cさん曰く、「腹黒トーク」をしていたとのこと。トークの詳細までは、なんとなく悲しくなりそうだから聞けなかった。
Dくんが「神山さんだけ飲み会に置いてしまうことになってごめん。」と謝った。Dくんは私を目の前にしている時だけ、親切に接する。嫌味はなくて、申し訳なさそうな言い方だった。
すると、Cさんがぽろっと
「生き方を変えていかなきゃ、やっていけないわ。」
と呟いた。
この言葉だけでは意味が伝わらないかもしれないが、『これからは周囲と波長を合わせているDくんと仲良くやっていくから。』の宣言かと当時の私は捉えた。
Cさんは男性だし、同性のDくんの方が話しやすいよなぁ。
Dくんは周りとうまくやっているし。
私はもはや情緒に異常をきたしている変なヤツだし。
周りとうまくやりたくてもできないし〜。
私に親しくすることもしたくないよね〜。
Dくんと仲良くする方が生きていけるよね〜。
こればかりは仕方ない。
パワハラのエピソードを書いてきたけども、この話はパワハラとは言い難いかも。
人間関係は常に変化するし。
そう割り切ろうとしたけども、なんか悲しい。その後、裏Cさんを見る機会が多くなったから余計に。
仕方ないことだと言い聞かせて半年後。倒れて(2章【倒れた①〜③】参照)からすぐ後に状況が大きく変わった。
Cさんが年度途中に異動することになったのである。
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