【コミュ障②】
指導主事に言われて1番ショックだった言葉。
それがコミュ障。
これもまた指導主事が公民館の事務所にやって来た時のこと。
私をピンポイントでロックオンしながらこう言った。
「今、【コミュ障】という言葉が流行ってるみたいだね。コミュニケーション能力がない人のことを言うんだよね。それじゃあ、君は【コミュ障】だね。」
確かに元からコミュニケーション能力に自信はない。
職場ではうまく人と関係を築けていない。
しかし、学校の先生を経験した人がコミュ障だと思う人にコミュ障だと直接言うとは。
人を「教」え、「育」てる立場の方が行う立派な行動なのだろう。
いや、もしかしておじさん独特のアレか?
「こうやって絡んだら面白いかも〜」と新人の男の子や年下の女性に冗談のつもりで責め
に行く。
そうして放った言葉で相手が傷つけてしまい、結果パワハラになるというアレだったのか。
いずれにしても、「こう言ったら面白いかも〜」といつも思ってるおじ様方。
相手は内心傷ついていることが多いのでお願いだから控えていただきたい。
ましてや、【コミュ障】などという言葉は新しく覚えたからといって、決して面白い言葉と考えてはいけません。
つまらない冗談はさておき、私は指導主事に絡まれるようになってから初めての異変を感じた。
(入職から感じていたストレスも重なってたかもしれないが)
指導主事が視界に入ると心臓が「ドクン」と脈打つようになった。
決して、ときめきではない。
不安なのだ。
「何を言われるんだろう⁉︎」とガクブルするのだ。
ガクブルする日々が続くと、「ドクン」が「ズッキン」になり、さらに続くと「ズッキン」が「バッキン」に変わっていった。
1回心臓が鳴り出すと、指導主事が視界に入らなくなるまで心臓がドキドキドキと高速で動くのである。
そして、心臓の「バッキン」を超えると、めまいを感じた。
指導主事に絡まれるようになって1ヶ月が経った頃。
日曜日の夜だった。
テレビを横になって見てたら急にめまいがした。
テレビの画面がぐるぐる回り始めたのである。
元々子どもの時からめまい自体はよく起きるから慣れてたけども、「明日から月曜日で仕事が始まるのにどうしよう。」と動揺した。
とりあえず、町の診療所の緊急外来を受診して、血管注射と筋肉注射を同時に打つことに。
血管注射と筋肉注射の同時打ちなんて初めて!とちょっと怖かった。
薬が全て私の身体に入った瞬間、今度は脳貧血になった。
耳がキーンとなって危うく気を失いかけた。
元々脳貧血になりやすい体質なのでこれも慣れていたけれど、めまいと脳貧血が立て続けに起きるなんてな。
翌朝、少しふわふわしていたけれども出勤できるくらいには回復していた。
初めてのゴールデンウィーク中の発熱(第1章【発熱】を参照)もそうだったけども、具合悪くなっても出勤するとなるとすぐに症状がおさまる。
本当は憂鬱で仕方なかったけれども、無理矢理出勤した。
そしてまた、管理課に行くしかなかった。
余談であるが、私が入職してから立て続けに管理課から2人の職員が他課に異動した。
詳しい事情はわからないし、怖くて聞けなかったけれども2人とも大変な思いをしたのだと思う。
2人とも自ら異動を願い出たようで、異動後はまぁまぁ元気そうに見えた。
私もめまいが起きた時点でストレスが原因なのだと悟って、次のことを考えていれば未来は違っていたのかもしれないなぁ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます