【《身の丈に合った》とは何か①】

母からの電話が決め手になって町役場の採用試験を受けることにした。


結果は既にわかっているので、採用試験の模様はすっ飛ばす。


冒頭の「私が【こんなところ】に来た理由」は


自分のことなのに人生選択においてから。


就活を失敗したくない。


就職浪人は嫌だ。


そんな思いから『内定』を取ることしか考えられず、自分軸を持つことをしなかった。


自分が何がしたいのか。


自分のを聞くこともなく、


大学の同級生の動向


1歳上の先輩のアドバイス


母の言葉


これらに流されて漂流した先が町役場(=【こんなところ】)だった。


そして、【こんなところ】に来たもう1つの理由。それは、


とは何かがわからなかったから。


私は名前の通っていて、安定した給料や福利厚生がいいところに就職することしか考えていなかった。


それが自分の身の丈に合った職場なのかも考えずに、がむしゃらに求めていた。


一方で、大学の友人のうち2人は「待っていれば、自分に合う職場が見つかるさ」と言っていた。


彼女たちは言葉通りに、周りが就活を始めてからもサークル活動・アルバイト・実習と自分のやりたいことを謳歌していた。


まさに待ちの姿勢そのもの。


そんな彼女たちを見て正直、私は「就活しなくてもいいのかな?」と疑問にも思ったし、少し心配にもなった。


しかし、私の心配は余計なお世話だった。


彼女たちは大学卒業までにアルバイト先の正社員や地方の会社に就職を決めたのである。







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