【《身の丈に合った》とは何か①】
母からの電話が決め手になって町役場の採用試験を受けることにした。
結果は既にわかっているので、採用試験の模様はすっ飛ばす。
冒頭の「私が【こんなところ】に来た理由」は
自分のことなのに人生選択において自分軸がなかったから。
就活を失敗したくない。
就職浪人は嫌だ。
そんな思いから『内定』を取ることしか考えられず、自分軸を持つことをしなかった。
自分が何がしたいのか。
自分の心の声を聞くこともなく、
大学の同級生の動向
1歳上の先輩のアドバイス
母の言葉
これらに流されて漂流した先が町役場(=【こんなところ】)だった。
そして、【こんなところ】に来たもう1つの理由。それは、
身の丈に合ったとは何かがわからなかったから。
私は名前の通っていて、安定した給料や福利厚生がいいところに就職することしか考えていなかった。
それが自分の身の丈に合った職場なのかも考えずに、がむしゃらに求めていた。
一方で、大学の友人のうち2人は「待っていれば、自分に合う職場が見つかるさ」と言っていた。
彼女たちは言葉通りに、周りが就活を始めてからもサークル活動・アルバイト・実習と自分のやりたいことを謳歌していた。
まさに待ちの姿勢そのもの。
そんな彼女たちを見て正直、私は「就活しなくてもいいのかな?」と疑問にも思ったし、少し心配にもなった。
しかし、私の心配は余計なお世話だった。
彼女たちは大学卒業までにアルバイト先の正社員や地方の会社に就職を決めたのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます