魂のいる場所

神原 遊

第1話 カミングアウト

ある集まりで、小説を書いています、と告白した。

ええ、そうなんだ~?と結構なリアクションを受けながら付け加えた。

ージャンルは昼ドラです。

そんなの確実に変な人だという自覚はあった。周囲は笑いの渦。


読みたい読みたい!ゆうちゃんの小説、読んでみたい!

とワーワーなったけど、でもね、R18ですから。

「性描写がある=18禁」ってことですよね?

この認識は合っているのかな?


ちょっと・・・引いちゃったかな?

付き合いはそれなりに長くとも、エロトークもしない関係だし。

ひとり飛ばして自爆した気分。

ああ、でもすごくスッキリした。

魂にかかわる事は、隠すべきではないのだと実感した。


これは立派なカミングアウト。

小説を書いている、というだけでもカミングアウトだし、さらにR18じゃね・・・

でも、そんなに性描写ばっかりじゃなくて、ちょっぴりなんですけど。

今のところ。


根は乙女なんですよ!(なんのアピールなのか・・・?)


「ゆうちゃんの小説はどこで読めるの?」と尋ねてくれた人がいた。

気をよくして、小説サイトに投稿してみた。


黙々と、パソコンで書いていただけの昼ドラ。

しばらく前に、たったひとり、読者になってくれた友人がいた。


Aちゃん。いかなる状況でも下ネタ、エロトークを自在に繰り出す心の友。

彼女はエッチな話をしていないと、死んでしまうという奇病におかされている。


Aちゃんに報告した。前に読んだ話なのに、応援マークをつけてくれる。

いつもありがとう。毎日励まされています。


さて、小説サイトに投稿したよ!

みんな、読めるよ!私の小説。


とは言わなかった。みんな、読みたい読みたい!って言ってくれたけど、どんなの書いてるか知らないで言ってるよね?


リアルの知人達に、さあ読んで!って言えるような代物じゃない・・・

でも、小説サイトに投稿したのは私にとって大きな前進だった。

まだまだそんな予定じゃなかった。最後まで書き抜けるかも、自信ないから・・・


まあいいよね。ここではAちゃん以外、誰も私のことを知らない。最近はリアル友達のCさんにも教えたから・・・リアル読者は2名。のはず?


あと、読んでくれている人は数名ほどいるようです。ありがたいです。

見知らぬ人ばかりなのも気楽。いろんな体裁を気にしなくてもいい。

ある意味、すごく自由。

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