第120話 エロリストの神原さん!10 ~「俺の・・・」~

ちょっとちょっと、奥様!!


ほんとに、今度こそ聞いて下さい!!


今日は、ホームセンターへ行って参りました。いくつか日用品で買いたいものがあったんです。ティッシュペーパーとか、アレとかコレとか、まあ、細かくは申しませんが・・・


それで、レジ待ちをしていたのですが、レジのまわりってちょっとした商品を置いていますよね?ガムだったり、電池だったり・・・こまごましたものが、買いやすくなっているわけですが・・・


今日、並んだレジのカウンターにあった商品にはビックリしました。


大きな字で、なんだか目立つような書体で書かれていたんです・・・


「俺のミルク」って・・・(驚愕)


さらには、「超濃厚」のフレーズまで・・・


よく見ると、「俺のミルク」の後に小さな字で「キャンデー」と書かれていましたから、つまりミルクキャンデーが売っていたわけです。


でもでも、やっぱりそんなネーミングですと、いろいろ狙っていますよね??


セクハラですわ、奥様!!これはやっぱりセクハラに違いありませんわ!!


・・・えっ、奥様!?私が話をねつ造しているわけではありません!!


本当に売っていたんです!!奥様、いやですわ!!なぜ私がそんな作り話をしなくてはなりませんの??


・・・奥様、そこまで言うのでしたら、今度お見せしますわ。あのキャンデーを買ってくればよろしいのですね?それで、信じてくださいますわね?


・・・承知しました。そのあかつきには、「俺のミルク」なるものを、一緒に食してみましょう。一緒に舐めて頂く約束ですからね?


けっこう、美味しいらしいですよ・・・?


???


ああ、また・・・脳内奥様劇場が始まってしまったのです。


なんということでしょう。本当に売っていたんです。そんなの釘付けになりますし、誰かに言いたくなりますよね?


これって、世のエロリストをあぶりだす踏み絵のような存在でしょうか?


わざわざレジ前に置いて、不穏な反応をしたり、手に取って買う人はエロリストとして晒しものにしようという魂胆ですか・・・??


仮に・・・超濃厚なミルクキャンデー、食べてみたいな~、と思ったとしても、買いにくいじゃありませんか・・・(怒)


まったく!売る気があるのか、ないのか・・・?


気になったのでネットで調べてみたら、なんだか美味しいらしいんです。


そんなに美味しいモノなら、私は食べてみたいです。


でも、買うの恥ずかしいな~~・・・


そんな、恥ずかしいプレイまでさせようとするとは・・・エロ企業め・・・


でもここでひるんでいては、エロリストとして名がすたるというものです!


今度、「俺のミルク」が私の前に現れようものなら、エロリストへの挑戦として、受けて立つつもりです!!

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