第180話 恋をしているわたし
あの方に会えなくても、わたしは平気でいられるのです。
以前はもっと、会いやすい環境でしたが、いろいろな事情でいくぶん距離ができてしまっても、私は彼女を想っています。
でもやはり、以前のように、今よりもっと会えていた頃のように、強くは想わずにいるのです。
し~ちゃん(仮名)のこと、いまも大好きです。
最後に会ったのは8月・・・
もっと、全然会わない友人もいます。1年に一度、会うかどうかの方も。
し~ちゃんとは、今では月に1度ぐらい、会えるかどうか。
他の人ならもっと、気軽に誘えるのに。気楽に、気負いすぎずに声をかけられますが。
し~ちゃんを誘うときは、自分がよく整っていて、時間も気持ちも余裕のある時じゃなければと気負ってしまって。
自宅をきちんと片付ける時間があるのか、お料理の準備もできるのか、最大限におもてなしできるのかどうか、考えてしまいます。
おうちに誘って、ゆっくり会える時じゃなければと思ってしまいます・・・
いつもし~ちゃんは優しくて、LINEもとても感じ良く、必ずお返事くれるのですが。
私にとって、し~ちゃんに連絡するのは勇気のいることです。
忙しくないかな、とか、お返事するのが負担にならないかな・・・とかごちゃごちゃ考えてしまいます。
他の人にはそんなこと思わないのに。返事が来ようと、遅れようと、来なくても気にしないぐらいなのに。
し~ちゃんにだけ、いつもどこか心もとない、弱気で奥ゆかしい私になってしまいます。
し~ちゃんにだけ。
いつもうるわしく、綺麗で、可愛くて、明るくて、笑顔のすてきなし~ちゃんには。
心しめつけられて、ちょっと違うわたしになってしまうのです。
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