第24話 画家さん

最近、画家になった知人がいます。

昨年ごろから、周囲からすればかなり唐突に「画家になる!」と宣言し、いっぱい描いて。描いて描いて、個展を開催し、絵の評判も上々で、精力的に活動されています。


絵を拝見させていただきました。

素敵な絵でした。動物の絵。ピュアな動物たち。強く明るい色使い。でも最近はすごく柔らかい色彩に変わっていて。短い期間に変化するものなんですね。


50歳代の方ですが、彼が高校生の頃の作品も見せて頂きました。

この時期に、すでに完成されているかのような腕前。若い時代の作品にも才能が感じられますが、画家として活動を始めたのは数十年後。


人それぞれのタイミングがあるんですね~

長きにわたるインターバルを経て、今は情熱的に活動されています。


なぜかその方に、「私は作家です。」と伝えたことがありました。

1~2年前だったでしょうか。その時、私はなんの作品も書いてはいませんでした。


「でも作家です。アーティストなんです。」

と告げていました。


そしてそんな事を言ったのも忘れて、創作に関するうんぬんは放置して、その方と会う機会はほとんどなかったのですが・・・


「ゆうちゃんの記事を読んでいる。」


偶然再会した時、そう言ってくれました。ある場所でライター活動をしていました。誰も読まないだろうと思っていたのに、その方は読んでくれていました。


「ゆうちゃんの感覚は面白いから、小説を書いたら面白いはず。いつ書くの?」


私のたわ事を覚えていて下さった方がいたなんて・・・

酔ってもいないのになぜそんな事を言ったのか、謎ですが・・・


最近は、

「いえ、書くには書いていますが・・・読んでもらうのはちょっと・・・(永遠に・・・)」


とまたモゴモゴ言っていましたが、


「途中でもなんでも良いからネットとかに投稿してみたら?」


などと勧められ・・・そんなの無理~と思っていたのに意外とできました!


その方に、カクヨムでの活動をお知らせする勇気はまだありません・・・


素敵な絵を拝見させていただき、力をもらっているのに・・・


いつか、言える日が来るのかな?


いや~厳しいな~・・・

性描写があると厳しいですね。ソレばっかりじゃないんですけどね。


書く事を、リアルの知り合いには秘密にしている方は多いようです。


作家のジレンマというやつかもしれませんね。

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