第4話 なんで?
俺と隣の席の娘リナがマック行く話しになった事で、
サオリはあの後も、ずっと怒っていたが、なぜ怒っているのか分からない。
俺が新しい友達を作ったらいけないのか?
お前は俺の告白を断ったじゃないか。
もしかしてあれはツンデレで俺に気があるのか?
でも、あんなツンツンしていてマウント取ってくる彼女なんて嫌だ。
現実では痛いだけだし、実際に先日、危うく爆発しそうになった。
俺は、やっぱり甘やかしてくれておっぱいが大きいお姉さんが良い。
----------------------------------------------------
放課後になったので、隣の席のリナと一緒にマックに行く事にした。
道中、最近みてるアニメってなんなの?
とかそんな雑談をしながら歩いてるが、その裏では
(あれ? 女の娘と一緒に歩くのってこんなに緊張するんだっけ?)
(サオリとはそんな事無かったよな???)
と自分がドキドキしている事にびっくりしていた。
幼馴染であるサオリは最近になってから可愛くなったが、ここまでドキドキしなかった。中学の終わり頃から徐々に変わっていく様を見ていたからかもしれない。
成長を見守る親的な。
勿論、化粧をした時はびっくりしたが、最初からそんなに上手かったわけじゃない。むしろ最初はケバくて似合って無くて笑ってしまった。
怒られたけれど。
「リナは本当にアニメ好きなんだな」
「うん。そうそう。ホントでしょ? 信じてくれた?」
「あぁ、それならカラオケ一緒に行くのも問題ないな」
「でしょ? じゃぁ、マック行かないでカラオケ行こうよ」
「いや………そもそも俺とサオリの話しを聞きたかったんじゃなかったっけ?」
「あー。それな! 忘れてた♪ テヘ♪」
テヘじゃないよ。可愛いけど。やっぱ忘れてたんか。
「どんだけ、カラオケ行きたいんだよっ」
「カラオケ行きたいし、話しも聞きたいです。ホントです」
俺とリナはお互いを見て笑ってしまった。
いや、いいなこういうの。サオリとはもう長い事、こんな気安い会話が出来てない気がする。
そしてマックへとやってきた。
俺は、チキンバーガーとシェイクだけ頼んだが、リナは悩んでる。
「何頼む?」
「んー。ハッピーセット頼みたい気もする。けど、あとでカラオケ行くからカロリー抑えたい気も………」
行くの決定なんかい! いや、行くと思うけど。多分。
「歌うから大丈夫なんじゃない? 歌って結構カロリー使うよ?」
「え? そうなの!? マジっ!? それじゃハッピーセットお願いします!」
(…………ハッピーセットのカロリーが消費出来るかは知らないけど……………)
それにカラオケ店のハニトーとかなぜか、美味しいじゃん? つい頼みたくなるよね? 俺ヒトカラ行くから知ってるんだ。
知ってるんだ………。
注文が終わったので二人に席に着く。
そして俺とサオリの話しをする事になった。
幼馴染で、仲良かったんだけど。高校デビューしてから、俺にマウント取って来る様になって、最近ストレスを抱えていた事。
もう、限界だと感じた事で、解決策として、告白した事。
そして振られた事。まで全てだ。
「えー、それで結婚前提とかウケるw 重すぎだよw」
「いや、さっきも言ったけど。喧嘩はしたくなかったんだよ。嫌いになった訳じゃないんだ。ただ今の関係がストレスなだけで・・・・」
「それにしてもwwww 普通に付き合っちゃえばいいじゃん? サオリちゃんも見た感じ脈アリだよ? ずっと隣の席で見てきたからね♪」
(クソっ、からかいやがって…………)
「今のまま、付き合うとかありえないよ。俺がストレスで死んでしまう。だって今のサオリが居るグループの奴ら、最初の頃、俺に聞こえる様に陰口言ってたんだぜ。そんな奴らと仲良く出来ない」
「えー。だってホントの事じゃん。入学したての頃、ホントにダサかったし」
「ぐぅ……………本当だとしても傷つくんだよ。聞こえる様に言われると………。せめて心で思うか聞こえない所にしてくれ」
「でも、サオリちゃんに言われた後はちゃんとしてきたじゃん。それはなんで?」
確かになんでだろう……自分の為だとは言え、何が違う?
「それは………昔から知ってる奴から言われたからかな。それに高校デビューしてからサオリは本当に可愛くなった。特に高校入ってからは親が海外赴任してしまって、注意してくれる人が居なくなってた。………俺がダサいと感じるのは当然かもな」
リナは関心した顔をして頷いている
「ふーん。ラブじゃん? それ?」
「え? ………そうかな?」
「多分ね。しらんけど」
そう言ってコロコロと彼女は笑った。
それに釣られて、つい俺も笑ってしまう。
「そんな、いった君に提案があります!」
「いった君? ・・・いたどり だから?」
「正直、いちりゅう君って呼びづらいよ。でも、幼馴染ちゃんと同じだと嫌だから、いった君」
「はぁ。それで?」
「私を嘘カノにしませんか?」
(え? なんで??????)
つづく
----------------------------------------------------
続きが気になる。コンテスト頑張って! と言う方は是非
フォロー、☆、♡をお願いいたします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます