第22話 陽キャじゃない
俺とリナが飲み物のやりとりをしていると
サオリが味噌汁もってきてこう言った
「何、イチャついてんの」
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「普通だよ普通。俺たち友達だし。普通の友達の会話」
「ふーん? はい、お味噌汁」
「「ありがと(う)」」
そんなやりとりをしつつサオリは隣に座った。
「「「いただきます」」」
なんか三人以上でこうやって自宅で食べるのも久しぶりだな。
家族が海外に行ってからは、独りで食べることが多かったし。
「それで、リナちゃんは何しに来てたの?」
「んー。もうちょっと、いった君と話したいな。って、ダメ?」
「ダメじゃないけど。泊まることはないじゃない。席隣なんだし……」
「わかった。それじゃ、今度はサオリさんち泊まるよ。それならいいよね?」
「なんでそうなるの……いいけど………」
そういや、俺、中学になってからはサオリの部屋に遊びに行ったことないな。
サオリのお父さんの部屋行って、アメコミ読まされたことはあったけど。
当時は英語よくわかんなかったし。日本の漫画の方がいいや。
ってあんまり興味が持てなかった。
ま、なんにしても二人が仲良くするならいいことだ。
こういう時は会話に入らず、ほっとくに限るが
聞いて置かないとならないことが有る。
「それで、昨日、リナがサオリんち泊まるってのが嘘で、さらにそれをサオリが知らなかったわけだが………今って、親への連絡はどういう状態?」
「私は特になんもしてない。サオリちゃんの家泊まるよ。って連絡しただけ」
「アタシは、ここに来てから確認しようって思って、、、まだ何もしてない。。。。あ!いっくんにとーっても会いたくなった。から早く出かけるとは言った」
・・・・・・・・・・
「じゃぁ、このまま何もしない方向で………。でも、サオリんちは早い所、泊まってアリバイ作っておけよ」(別に犯罪じゃないんだが……)
「おっけー」「しょうがないなぁ…」
そんなことを言いつつ、2人は食事を進める。
俺は、食事はさっさと済ませたが、話すことはもうない、、、
けれど、先に席を立つのもなんとなく気まずい。
そう思ってボケーとしてると隣から話しかけられた。
「もう食べたなら、食器片付けて、自分のは自分で洗って」
「わかった」(よオカン)
「豆乳と麦茶どうする? 飲む?」
「んー。いらなーい」
「じゃ、片付けるよ。サオリも良い?」
問いかけると頷いてる。ま、コイツは最近、水だけだしな。
なんか、美容的には水か炭酸水が良いんだとか……
そして最近、炭酸水メーカーを買うか親と話して検討してるらしい。
意識たけぇ。どんだけぇ。。。
テーブルの上から片付けて、食器を洗ったんで
荷物を取りに自分の部屋に戻った。
まだ少し余裕がある。ちょっと横になりたいが、、、
着替えるべきかこのままか。。。と思いながらズボンを着替えてしまった。
そしてYシャツ着なけりゃいいだろ。と思い横になる。
なんか朝から疲れた。。。
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「ちょっと! アンタまた着替えたまま寝て!」
?? あ、寝てたわ。
サオリの声で起こされる。今日も元気ですね?
「おはよう」
「おはようじゃないよ。なんで着替えてから寝てんの! シワになっちゃうじゃない!!」
「Yシャツは着てないからいいだろ。ズボンなんてあんま変わらないよ」
「変わるのよ!」
「えー。そうかなぁ?」
気にならないと思うんだが・・・・。
学生服なんて毎日変えるわけじゃないんだぜ?
「わかったよ。これから気をつける」
「前もそんなこと言ってた気がするんだけど?」
サオリに睨まれつつ、肌着を脱いでYシャツに着替えだす。。。
「ちょ、何、着替え出してんの!?」
「え? 上だけだぞ?」
「良いから早くして! リビングで待ってるから」
そう言い放って行ってしまった。
「なんなんだ全く。。。」
俺の体になんか価値ないだろ。
………お前のおっぱいならともかく。。。
あ、ちょっとムラムラしてきた。。。。
落ち着け、あのおっぱいは妹じゃないけれど妹だ。そう思うことにしよう。
着替え終わって、スマフォのカメラモードで襟とネクタイの確認する。
前、ボタンがずれたまま登校したことがあってめちゃ怒られた。
ネクタイし始めた最初は洗面台で確認してたのに
慣れて始めたと思った時が一番危険だ。
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リビングに戻ると、二人とも準備できてるようだ。
リナはなんかスマフォで連絡取ってるみたいだけど。親にかな?
「うん。まぁまぁね。良い感じ」
いや、どっちだよ! 褒めるならちゃんと褒めてくれ。
俺は褒めて甘やかすと伸びる男だぜ。多分な。
「それじゃ行こっか」
そうリナが言ってくる。というか
今日は朝チュンからの3人登校だな。よく考えると。
俺リア充? 陽キャじゃないよ?
つづく
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あとがき
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