第8話 帰宅したが見当たらない

 俺は、急いで家に帰った。

サオリが家に来ているとメッセをみた所

時間的には俺が通知無視し始めた時だから、カラオケ店に入ってからだ。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

今、アンタの家にいるんだけど

返事してよ

遅くなるの?

どうしたの? なにか有った?

独りにしないでよ

もう22時になるよ? 連絡して

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 こんな感じだ………実際にはもっと色々通知が来ているが………

ツインテの馬乃娘が怒ってるスタンプとか………


 最近、家に泊まりには来てなかったのに

なんで今日は突然来てるんだか。

俺とリナがマックで何を話したのか気になってんだろうけど。

他の日なら行けるって言ったじゃないか。


 俺から一応、今から帰る旨をメッセしたが反応がない………

大丈夫なんだろうか? 心配になる。


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 結局、24時超えてしまったが家に帰ってこれた。

補導されなくてほんと良かった………今、親が居ないんだ。

もし親に連絡が取れなかったら、サオリの両親を頼る事になってしまう。

そうなったら、なんでお前は家の娘はどこで何をしているんだと。

問い詰められてしまう………


「おーい。サオリ居るか?」


 反応がない………声が聞こえる範囲には居ないようだ

電気を付けながら、リビングを覗いてい見るが居ない。

泊まった時はいつも使ってる。弟の部屋にも居ない………

え? どこ? もしかして帰った………?


 とりあえず、荷物置くか。と思って自分の部屋に行くと


「ここに居たのか」


 サオリは俺のベッドで寝ていた。見た感じ外着のままに見えるが………

まぁ、居たなら良かった。しかし軽く声をかけてみるが反応がない。


 無理やり起こすのもなんだ、とりあえず疲れたからシャワー浴びよう。

今日はいっぱい歌ったし、さっき軽く走ったから疲れた。


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 シャワーをして、飲み物を出してリビングで一息をつく。

改めて今日の事を思い返す。


 リナから話しかけられて、と仲良くなって

マックに行って、色々話した。その時に嘘の彼氏彼女にならないか提案された

そして、カラオケに行った。楽しかった。


 久しぶりに楽しかったんだ。それに思い返すと、彼女はとても可愛かった。

いままで全然意識してなかったのは、サオリの事ばかり考えていたからだ。

それはいい意味でも悪い意味でも、だ。


 サオリとは、対等な関係で付き合ったり結婚出来たりするなら良いと思うが

とにかく今の関係はダメだ。俺がストレスで、いつアイツを傷つけてしまうか分からない。

本人と話せてないが、実際、今日そうなってしまってる。


………これ以上考えてもしょうがないな………


 部屋に戻ろう。


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 部屋に戻るとサオリはちょうど起きてきていた。


「あ、いっくん帰ったんだ」


「おう、帰ってきたぞ」


「ねぇ。聞きたい事があるんだけど」


「その前にだ。お前着替えた方がいいぞ。それ外着のままだろ? もう遅いから泊まってくよな?」


「え? 今何時?」


「………24時は余裕で過ぎてるな」


「え、そんなに………うん。じゃ着替えて顔洗って来る」


 俺は、ボーとしながらサオリが戻って来るのを待っている。

明日も学校あるしもう寝たい。

んだが、話さない事には寝かしてくれないだろうなぁ。


 と思いつつ、スマホ見ながらウトウトしていると…………そのまま寝てしまった。


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幼馴染 沙織(サオリ)視点


 アタシが持ってきた部屋着に着替えて、洗面台で

化粧を落として来るといっくんは寝ていた。


「なんで寝てんのよ」


 もう本当になんでコイツは寝ているんだ。

なんのためにアタシが泊まりに来たと思ってんだ。


 でも、久々に見る寝顔可愛いなぁ。

最近は、ちょっと、いやかなり? カッコよくなったけど

アタシが話しかけるといつも難しそうな顔をしていた。


 そんな顔を見るとイライラして余計強く当たってしまってた。


 なのに今日は隣の席の山本さんと話している時の顔は、、、、

昔アタシに向けていてくれた顔だったんだ。


 そんなのっておかしいよ。

だってアンタは、この間アタシに告白したじゃん。


 どういう事なのか聞かないとならないと思ってたけど。

今起こすとまた、また難しい顔をする気がする。それってなんか勿体ないな。

と思ったら起こす気が失せてしまった。


 もう今日は良いや寝よう。どうせなら朝、いっくんをびっくりさせよう。

ちょっとドキドキするけど。小学校くらいまでは一緒に寝たりしてたんだ。

大丈夫大丈夫。


 おやすみ、いっくん。


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あとがき


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