第93話 気分

 アタシが筋トレの後に少し寝落ちしてたいっくんを起こしてから、高まっていた体の疼きが行き場を失ってしまった。


「早くシャワー行っちゃいなよ。体臭くなっちゃうよ」


「…………あぁ、わかった行って来るよ」


 いっくんあどこか腑に落ちない様子で、首を傾げながらシャワーを浴びに行った。


 そうすると、やる事がなくなったので、充電していたスマフォを手に取り時間を潰そうしたが

 (なんかあんまり面白いのないな)

 いつも暇な時は何をして過ごしてたんだっけ? 


 


 ――――しばらくたって――――


 汗を流して、さっぱりした様子のいっくんが戻ってきた。思わず姿勢を正して話しかけた。


「それで、今日はどうスるの?」


「今日はさ、一緒に寝ない?」


「……それはどう言う意味で?」


 そう問いかけただけなのに…………全身がムズムズしてきて……体の奥が熱くなってきた。


「今日は……もう少し一緒に居たいんだ。だめかな?」


「…………うん」


「よかった……それじゃ行こうか」


 ――――そう言いながら、彼が差し出してくれた手を取りつつアタシ達は寝室へと向かう。





「今までさ、いつのまにか一緒に寝てた事あったけど。…………こうやって一緒に寝るのは初めてだな」


「そ、そうだね。ちゃんと寝られるかな…………」


「俺もあんまり自信がないかな」


 ――――ほ、本当にこれからシちゃうのかな。い、今すぐなのかな? やっぱり痛いのかな? そう思ってると。


「とりあえず、今日買って来たアロマ使ってみようぜ」


 いっくんは、イランイランのアロマを取り出して使い始めた。


 ――アタシ、イランイランの効能をググったんだからね。事前に調べてあるだなんて絶対怪しいし。何か意味があるのかな? って思うじゃない。


 それで調べたら、直接的に言ってないだけで完全にソレ目的じゃないの。

 けれどまるで知りませんよ。と言う体で聞いて様子をみたくなった。


「いい香りだね。このアロマってどういう意味があるの?」


「ん。いい香りだろ? 初めてだけど」


「うん。それで?」


「…………オススメだったから」


「ふーん?」


 ハッキリ言いなよ。もー。ここまで来てちゃんとしないの? そう思いながら見守っていると別の事を言い出してきた。


「マッサージするよ。今日疲れたよな?」


「そうでもないけど。とりあえずお願いしようかなぁ」


 一体、何が目的なのか分からないけれど。とりあえずその提案に乗る事にしたんだけれど。


 ――――どうやらアタシはマッサージに弱かったらしい。


「んぅーんんっ♡」


「お客さん、痛くないですか?」


「大丈夫、もうちょっとなら強くしていいよ♡」


「はーい」


 彼が少し腰を上げながら体重を乗せて押し込んで来た。すると少し固くなっている肉が押し広げられて段々と局部が火照って来た。体全体もポカポカしていい気分になってきた。


 ――――もう動きたくない、かも……


「ふぅーふぅー♡」


「どう?」


「気持ちいいいよぉ。肩の方もやって♪」


「やっぱ肩って凝るの?」


「んー。最近はねぇ。ふぅ♡」


 

 ――――やがて


 俺が、念入りにマッサージしながら彼女の身体を楽しんでると。


「おーい。サオリー、サオリさんやー」


 Zzzzzz


 どうやら彼女は寝てしまったようだ。


 ここまでするつもりはなかった……でも、せっかく気持ち良く寝ている彼女を起こすのも忍びない…………。


 リナから貰ってたアイテムを使う機会なかったな。それに寝込んだ所を襲って、嫌がられたらショックだし………。


 モンモンとして上手く寝付けず、少し寝ては起きてを繰り返し……隣の娘を起こさない様にしつつも、やがて寝る事が出来た。



 ――――次の日の朝、違和感と共に目が覚めてきた。


 なんか下半身の方にもぞもぞとした違和感が…………それが気持ちいい。


「ん?」


「んんっ♡」


 あの、なんでサオリは俺の上に跨って寝間着越しにこすってるの?


 とても気持ちいいんだが、思ってた展開と違う。


「いっくん起きたの?」


「あぁ、起きたけど……何してるの?」


「おはよ♪ あっ、さっきより固くなった♡」


「そりゃな……触っていい?」


 返答を待たず寝間着越しに腰の辺りから下乳にかけて撫でる様に身体を愛でる。


「気持ちいいよ♡ ハァハァ、キスしよ♡」


 サオリが馬乗りになりながらキスしてくれた。あぁ、入れたい。入れてみたい。もうこれ完全にOKだろっ。


 それにはお互いに服を脱がないとならない。気持ちだけがはやってしまい。舌で彼女の中を突き刺す様に出し入れして擬似ぎじ的に体内を犯すイメージで求めあった。


 そうして彼女のおっぱいを揉みながらお互いを高めあってると


 ピンポーン


 玄関の呼び鈴がなった。


「んんぅ。誰よもうっ。良いところなのにっ」


「あー。もしかしたらリナかも」


「はぁ? なんでリナちゃんが来るのっ!?」


「ごめん」


「ごめんじゃないよっ。もうぅ」


 ピンポーン、ピンポーン


 玄関の方で、待ってる人がいる。そして目の前の女の娘も待っている。


 こんな事になるなら、今日は二人っきりで過ごす予定にすれば良かった!!


二章おわり

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あとがき


完全に二人がやる気になった所で二章閉幕。


次の機会は間違いなくヤッてますね。

この二人はw

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高校デビューした幼馴染がマウントとってくるので、カッとなって告白したら断られました。~隣の席のギャルと仲良くしてたら。幼馴染が邪魔してくる件~ ケイティBr @kaisetakahiro

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