第54話 変則

 サオリがトイレに行ったので、俺も準備をする事にした。

準備と言っても、ポテチとゼロカロリー炭酸水を持ってくるだけだ。

一応、水も持って行こう。あと、なにかあるかなぁ。。。そう思って漁ってると両親が海外から送って来たお菓子がある事を思い出した。


 量が多かったのと、サオリの家にも持って行こうと思ってて忘れてた。

日本では見かけないパッケージのチョコバーで、味もわからない。けれど、チョコなんだから問題ないだろう。と思って取り出した。


 そうこうしていると。サオリが戻って来た。

そして、テーブルの上をみてこう言った。


「なんだ、あるじゃないの。チョコバーだけど」


「あぁ、これ、両親からのお土産なんだよ。忘れてたけど」


「そう言えば、掃除した時に見かけたわね。アタシあんまりお菓子食べないからそのままにしてたけど」


「まぁ、俺も最近はな。。。あ、まだあるから今度サオリんち持って言っていい?」


「ん、ありがと」


 そんな会話をしていると。スマフォが震えたので、画面を確認する。と。

リナからメッセが来てた。なんだろうと思って開いてると、サオリが覗き込んで来た。


「どうかしたの?」


「ん? あぁ、サオリと上手く行ったのか? ってさ」


「へぇ。どう? 上手く行ってる?」


「どうかな。今の所は上手く行ってると思うけど」


「何、その今の所はってっ」


 そんな事を言われつつ、小突かれてしまった。

いや、俺も分かんないよ。どんな感じなら付き合いたてのカップルが上手く行ってるかだなんて。。。と思ってると、脇腹を突いてきた。


 ちょっとくすぐったいが、我慢出来ないほどじゃない。

そのうち彼女とはもっと、それこそ色んな所で触れ合うんだ。。。

そう思うと我慢出来る。


「ん? くすぐったくないの?」


「まぁ、多少は?」


「へぇ。そうなの?」


 そういうと、今度はシャツの下から直接触って来た。おいっ。なんだよ!

くすぐったいとかじゃなくて、別の気持ちが湧き上がるだろうがっ!!

しかも、俺の体臭も嗅ぎ始めた。。。もうメッセの既読ついてるから返事しないとならないのに。。。。


 そう思ってたら、ボイスの通知が来てしまった。

どうやら、時間切れになったらしい。。。

俺の彼女が引っ付いたままだけれど、そのままボイスに出ようとするとサオリにスマフォを取られたあと、スピーカーモードにされた。

おぃ! 何やってんだっ!!


『もしもーし。いった君元気?』


「あぁ、元気だよ。まぁ、その上手く行ってるとは思う」


『そうなんだ。よかったね♪』


「んんっ。。。あっ」


『ん? どうしたの?』


「いや、なんでも。。。うっ」


『んんー? もしかしてサオリちゃんと一緒に居るとか?』


「そ、そうだけど」


 俺がボイスをし始めたら、サオリが体を弄って来てるんだ。その、俺の胸とか。。。男の胸なんて触っても楽しいのか? は良くわからないが、横腹や脇は大丈夫でも、男でもなぜか胸は感じてしまうらしい。


『もしかして、もうラブラブしてるの? エッチしちゃった?』


「いや、それはまだだけど。。。」


『それとも、これからシちゃう?』


「わかんない。あっ」


『今、サオリちゃん何してるの? ねぇ。教えて?』


「サ、サオリは、俺の胸を。。。」


『うん。胸を?』


「その、摘んで、、、グリグリしてる。。。」


『気持ちいいの? 男の子でも?』


「うん。気持ちいい」


『そうなんだー。それじゃ、私もしちゃお』


「え? 何を?」


『オナニーだけど?』


「す、するの?」


『エロゲやってるのにしないとでも? ………あっ。んんっ。あぁ♡』


 おい、なんなんだ。今の状況。なんで彼女が出来たばかりなのに

3Pみたいな状態になってんだよっ!! めっちゃ興奮するけどっ!!!

流石に我慢出来なくなったのかサオリが喋りだした。


「もう! リナちゃん! ダメだよ!! いっくんはアタシの彼氏なんだから!!」


『やだっ。私はオナニーするのを止めないっ。それにもうスイッチ入っちゃったっ。ンン♡ アァン。ハァハァ♡』


「ちょっとこっち見なさいっ!あっちの声なんて聞かないでっ」


 そう言いながら、サオリにキスをされた。さっきよりも激しいキスと。さっきまでされてた。胸への愛撫で、もう俺の息子は我慢の限界だ。。。もうこの場で、致しまいたいが、リナとの通話をした初体験をするなんて、そんな高度な事は童貞の俺にはとても出来ない。なんて、状況なんだ。でも興奮するっ。


チュチュ。チュパチュパ。ンンン。レロレロ。


 そうしていると、リナの方も盛り上がって来たのか、声が大きくなって来た。

いや、なんなの状況。俺どうなっちゃうのっ? 変な性癖がついてしまいそうだ。


『ねぇ、そっちは気持ちいい? ンンッ♡ 私は今、すごく気持ちい♡ でも、足りないのぉ。。。入れて欲しいよぉ♡』


 その声を聞いたからか、サオリが俺の、、、ものを触りだした。

止めて、、、今は、ダメっ。。。アァッ。


 ドォビュ、ドビュドビュツゥ!!


「え? 何?? 今の音?」


 うぅぅうう。。。気持ちいいけど。。。気持ち悪い。。

夢精してしまった時のあの感覚。。。俺の初体験、、、なんでこんな事に。。。

俺は兄弟共に、しょんぼりしてしまった。


「ごめん………シャワー行ってくる………」


「え。うん………良くわかんないけど………なんかごめんね?」


『あー。気持ち良かったぁ♡ いい夢見れそう♪ それじゃ、また明日ね♪』


 そう行って、リナは通話を切ってしまった。

って、また明日もするのかよっっ。いや、普通に学校で会うだけなんだろうけどっ。

まずい。どうしても思考が、、、エロ方面にっ。。。


つづく

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あとがき


変則3P

そして少し性癖開発されてしまった主人公


しかし、まだ恋人たちの初夜は終わらない。

もうちょっとだけ続くんじゃ!(フラグ?)

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