二章

第53話 始まり

「とりあえず、今日はいっくんの家に泊まるからね! じっくり聞かせてもらうんだから!!」


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 俺とサオリが、彼氏彼女なった日の夜。


 食事とお風呂を済ませて、寝巻きに着替えてから。リビングで今後の話をお互いにした。まず、リナの事をどう思ってるかと、今まで、リナとなにをしていたかを報告させられた。 ――それこそ根掘り葉ほりだ………。


 なんか、前に思ってた関係性と違う。 でも、俺も良いたい事はあったんだから、改めて言ってやったんだ。


『みんな』よりも俺を優先して欲しいって、サオリは最初なんの事か分からない顔をしていたが、知らない奴と無理して仲良くしたく無いんだ。と言う事を言うと納得していた。


 まぁ、石井君となら、カラオケ行ってもいいかな。

知らない奴でも、マックなら行くが。とも。言った。


「それじゃ、リナちゃんと一緒に4人でカラオケ行く? ダブルデートみたいな?」


「四人で行くのは良いが、アイツはダメだ。リナは渡せない」


 と言ったら、ジト目でサオリに睨まれた。 ―だって石井君だよ? 中学の時に、色んな女の娘に告白して、失恋マスターになった上に、リナがボッチになった原因の一人なのかもしれないんだよ? そんな奴に俺の幼馴染のリナを任せられるか。


 そんな事を言えば言うほど、サオリからは疑いの眼差しが強くなる。

いや、これくらい普通だろ。 ―――多分?


 そして、改めて、リナと俺が何してたかの話に戻って、勉強会の時にやったチョコバーゲームの話になったらサオリが


「アタシもやるっ!! ポッキーある? ポッキー!!! チョコバーでもいいけど!」


「いや、今はないな………買ってくるか?」


「なんかないの? もうアタシ寝巻きだし。外出たく無いよっ」


「じゃぁ、俺だけ行ってくるか? その辺のコンビニだし。上に適当に着ればいいだろ」


「ヤダ」


「え? ポッキー欲しくないの?」


「ヤダ。ヤダっ。今いっくんと離れたくないっ」


 そう言って、サオリが抱きついてきた。寝巻き越しの柔らかい感触がとても心地よい。俺も抱き返して、風呂上がりの髪の毛の匂いを楽しんだ。


 でも、どうしよう。欲しいと言いつつ、買ってこれないこの状況。俺の彼女はワガママだなぁ。それも今はただただ可愛いと思うけれど。付き合い始めるとこんなにも自分の感情が変わる物なのか。恋愛って不思議だ。


「んー。この間買った、ポテチなら―――あれ結局食べてなかったし」


「じゃぁ、それで良い」


「え? 今の時間食べるの? その太るよ?」


「別に二人で運動すればいいじゃない。簡単よ」


「え? それってどういう………」


「え? ………あぁぁ」


 サオリは、途端に顔を真っ赤にして悶え始めた。 ――――どうやら自分の発言がおかしい事に気付いたらしい。いや、付き合う前だったら普通なんだけれど。


 付き合ってる男女の会話としてはおかしい。そうか、俺たちってもうそういう事をしてもおかしくないんだ。。。そして、珍しく慌ててる彼女を見て居ると同時にいたずら心も湧いてきた。


「なぁ………カップルが夜に二人でする運動ってなんなんだ?」


「そ………それは………」


「それは?」


「キ、キスとか………」


 ??? キスって運動だっけ? 良くわからないので、とりあえずキスをした。

確かに、心臓の高鳴りを感じるが、これって運動か?

良くわからない。もっとすればいいのかな。


 チュチュ、チュパチュパ、、、


 やばい、女の娘の唇って、触れてるだけでなんかこう高ぶる。あぁ。もう舌入れちゃっていいかな? 良いよね!?


 そう思って、少し舌を出してサオリの唇を舐め始めた。どうかな? 嫌なら、口を開けないと思うけれど。。。。と思いながらキスをしていたら、サオリの口が開いてきた、、、どうやら受け入れてくれるらしい。なんだこれ、すごく興奮する。これは確かに運動かもしれないっ!


 レロレロ、レロ、チュパチュパ、ハァハァ。ンンンッ。


 我慢出来なくなって、やがて強く抱きしめてしまった。サオリも抱き返して来てくれたので、より強く抱きしめた。そうしていると。。。


「いっくん。ちょっと苦しいよぉ」


「あ、ごめん」


 流石にやりすぎたらしい。謝って離れようとすると。


「え? もうしないの? キス」


「いや、ずっとしていたいけど。。。その、我慢出来なくなりそうだ」


「じゃ、シようよ。もう大丈夫だよ。アタシは」


「え…………それってどこまで?」


「ん? キスだよ?」


 そして、サオリは何かに気付いたのか、また顔が赤くなった。どうやらすれ違いに気付いたらしい。どうして、こう男女ってのは、すれ違ってしまうんだろうか―――ちゃんと言葉にして、伝えないとならないんだな。と気づかされる。


「と、とりあえずポテチ持ってくるわ………あと、何か飲む? ゼロカロリーの炭酸水あるよ?」


「う…………うん。お願い。アタシ………ちょっとおトイレ言ってくる」


「あぁ、わかった。待ってるよ」


つづく

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あとがき


二章再開します!

そして、ここから性描写表現解禁!

今朝起きたら、イチャイチャさせたくて

我慢出来なくなった!


そして、話し合いとキスだけで1話が終わってしまった。

この一夜は一体何話続くんだろう。

作者もわかってないまま書いてます。


プロットはありますが、ストックはありません!

二章はイチャイチャがメインなので多分なんとかなるでしょう!

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