第20話 触れ合うだけでいい

翌朝、まだ空が赤みを残している頃


ピンポーン、、、、ピンポーン、

ピンピンッピピピピピピイイピpンピピピピピピッポーン


ガチャガチャ、、、、ガチャ。。。。。


----------------------------------------------------


なんだ、、、うるさいな。。。。誰か来たのか?


「んんぅ♡」


ん? 誰かいる? まさかサオリ?

いや、、、これは、、、丘のボリュームが違う。昨日より縮んでしまった様だ。

それに匂いもなんとなく違う。


そう思って、体を離すとリナがいた。

いつのまに、、、、というか寝ている間だろうな。

俺、一度寝たら途中で全く起きないし。。。。


まずは離れないと。。。。

昨日とは違って、スムーズに離れられた。

俺も手馴れたもんだな。。。いや何に?


という事は、だ。玄関のチャイムを鳴らしたのはサオリだな?

出ないとまずいな。ナニもしてないけど。とにかくまずい。


スマフォを取って部屋を出て行こうとすると

そこにはサオリが居た。


「ちょっとアンタ! 昨日のメッセはどういう事よ!!! なんで、リナちゃん泊まりに来てんの!!!」


「おはよう。サオリ。リナとは昨日、二人でアニメ鑑賞を楽しんだだけだよ? 鬼狩りのやつ観てたんだ」


「っていうかなんで返事しないの!? やましい事してたんでしょ!!!」


そう言われたので、メッセを見る。

……いや……これもはや、今朝じゃん。起きてないのにどうやって返事すんだよ。


「いやこれ…」


「言い訳すんの!? この二股野郎!!!」


「ふたまたJ……」


「ハ””ハァンン”””!??」


ダメだ、全然話を聞いてくれない。。。

とりあえず、サオリをハグしてどっかに行かない様にする。


コイツ、怒り出してから放っておくと数日話してくれなくなるし。

でも、怒ってますアピールしながら近くには寄って来るし。

こういう時は構って欲しいだけなんだ。。。。


「いやぁ”” 離して”””!!」


俺の胸の中で暴れる。おい爪を立てるな痛いぞ。。。。

お前最近伸ばしてるんだから、、、爪を立てるな。

とりあえず。逃げない様に抱きとめる。

そんな事をやってると、俺の部屋からリナが起きて来た。


「おはよー。どうしたん二人して?」


「あ”ああ””あ”あ”あ”あ”あ”あああ”” やっぱり、やっぱりだぁ!!!」


「あー。。。リナはちょっとリビングの方行っててくれないか?」


ここに居ると話が進む気がしない。


「オッケー。それじゃまた後でね♪」


んー。軽いなぁ。。。。

今時、添い寝フレンドくらいは普通だよね? 的な?

リナが離れていくまでは、とくに何もせず。サオリをハグしたままだ。

なんか、フーフー言いながら、叩いてきててそれが猫みたいだと。

思って、つい笑ってしまった。


「な”によ! 何笑ってんの?」


「とりあえず。座ろう? な?」


「は”? ここのベッドに連れ込むの!? 何”言ってんの?」


俺の部屋は椅子がない。

確かに座るってなったら、床かベッドだ。。。


いや。。。立ってたいならいいけど。。。。

もういいや。。。


そんな、状態を数十分ほど続けてたらサオリがちょっと落ち着いて来た気がする。


「俺さ、サオリが知ってるって聞いたんだよ」


「………なにを?」


「リナから聞いたんだよ。サオリも知ってるって」


「だから何を?」


「うちに泊まる事をだよ」


そう、そう聞いてたんだ。でも、寝る前に変だな。と思ってメッセしたんだけど

それがまずかったのか……いや、連絡しなかった方がまずいだろ。

一応、この間、告白したばかりなんだし。断られたんだけどさ。


「アタシ聞いてない」


「じゃぁ、昨日は二人で何を話してたんだ? その時のことなのかな? って思うじゃないか」


「それは、、、、秘密。アンタには関係ない」


「そうか、、、まぁいいけど」


もうなんかどうでもいいや。とりあえず。こうして近くに居られれば。

サオリがこんなに怒ったことなんて、中学のいつ頃だっけか?

その時は、まだこんなに胸が大きくなかった。

なんて考え始める余裕出て来たら、なんかちょっとムラムラして来た。。。

まずい。。。


思わず、腰が引けてしまう。


「んん!」


「ん?」


「んんん!!!」


「んんん?」


「もっとくっつきなさい!」


えぇ。。。俺の理性。。。大丈夫か。。。?

今欲情するとか、ただの猿だぞ???


よし。頑張れ俺。昨日の鬼の兄妹のことを考えるんだ。

今はコイツは実の妹だ。。。。。実妹に欲情するわけにはいかない。。。

。。。ん。。。。。大丈夫な気がして来た。


「じゃぁ。もうちょっとくっつくぞ? いいな?」


そんな事を言いながら、強めにハグをする。

そして髪の毛の匂いが鼻腔に入って来る。特に意識したわけでもないけれど

幸せな気分になれる。


ちょっと背中もさすってやる。小・中学校の時はこうやってなだめてた。


「ごめんな。今度からちゃんと確認するから。許してくれないか?」


「ん。そうして」


ずっとこうして居たい。けれど、結構時間を使ってしまった

今何時だろう? と思って部屋の時計を見ると結構いい時間になってきてた


思った以上に時間が過ぎてたようだ。


「とりあえず。朝飯にしないか?」


「ヤダ。お腹減ってない」


俺は減ってるんだけどなぁ。。。。


つづく

----------------------------------------------------

あとがき


さてこれからどうなるのか?

続きが気になると言う方は是非

フォロー、☆、♡をお願いいたします!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る