玉椿　沢

　かつて伝奇というわれるジャンルには不可欠だった科学的要素を持ち、ラノベらしい軽妙な会話が加わる事で、「浪漫」という漢字に感じられる印象を濃く受け取る事ができます。 　三人称で書…続きを読む

　ひとこと紹介の言葉が浮かんだのが、この物語における魔法が「子供の憧れ」であるからです。 　ファンタジーによくある攻撃魔法でも回復魔法でもなく、強いていうならば「癒やす必要のない…続きを読む

　ライトノベルでSF、それも宇宙を舞台に、使用するのは戦闘機というのが、私には新鮮でした。 　また登場人物と搭乗機の双方にスポットライトが当てられているのも秀逸です。凡百の物語で…続きを読む

　色々なイメージが浮かぶ物語で、私では一言、「旅なんだ」としかいえないスケールの大きさを感じます。 　住めなくなってしまった未来の地球、月の地下に隠されていた遺跡といったギミック…続きを読む

私の心は、ひとこと紹介のように纏まりました。 みんな、当事者は一生懸命で、だけど一歩でも引いてみると間違って見える事がいっぱいあって、だからこそ起きていく事件が書かれている…と、…続きを読む

　オムニバス形式で展開される様々な物語です。 　読み終えまして思う事は、概要にある「旧タイトルは【Kiss × Kiss ×Kiss‼︎】でしたが、あまりにも捻りがないので変えま…続きを読む

　凄惨なシーンや生理的嫌悪感を催すホラーが増えている印象のある昨今、そういったものとは無縁の、怪奇という二文字が似合う物語です。江戸川乱歩や横溝正史から続いてきた、そろりと罷り入る…続きを読む

スチームパンク風というタグの印象の通りです。 webでは特に珍しい三人称と相まって、夢中で読んでいた頃を思い出せますし、また今の読者にもかつて皆が夢中になって読んだ理由が分かるは…続きを読む

　ひとこと紹介にあるようなエンディングではないのですが、私はそう思わずにいられませんでした。 　タグに並ぶ文字の、全てを裏切らない物語です。 　エンディングもそうです。 　そ…続きを読む

　今まで私がカクヨムで読んだ事のあるラブコメが、ある程度、「あるある」と思わされる点が多かったのに対し、この物語に対しては「ねーよ！」と思う事の連続で、だけどそういう風に思う所が、…続きを読む

　人を襲う敵がいる世界ながら、今時の若者を思わせるカルいキャラクターがいるお陰で、暗い雰囲気ばかりになっていない物語です。 　また私に旅行する趣味がなく、パリだドイツだといわれて…続きを読む

　ダンジョンにしても吸血にしても、ダーク系に寄るイメージがあり、ますがこの物語、そういう面よりも、ひとこと紹介の通りの感想を抱きました。 　それも「暖かな」と頭につけたくなるくら…続きを読む

　などと、ひとこと紹介に気取った言葉を載せてみたくなる、そんな文学寄りの物語です。 　作者のサンダルウッドさんが、文章が巧みである事、また多くの人が自分の心を多かれ少なかれ、磨り…続きを読む

　この物語の舞台となっている平安時代に、私はひとこと紹介の様なイメージを持っています。 　今のように照明がある訳でないのだから、決して明るい夜はなかったでしょうし、また決して平和…続きを読む

　子供の頃、徒歩圏内にあった怪しい噂に根付いたホラーだと感じます。 　大人からは近づいてはいけないとしかいわれず、その理由は決して教えてくれない。大人達も両親から聞かされのは同じ…続きを読む

　ａｙａｎｅさんの恋愛ものはいくつも読ませていただいていますが、常に感じるのは欠点は欠点として書き、その欠点も愛する人たちを描けているという点です。　欠点を、登場人物の言動で全肯定…続きを読む

題名から受ける印象、作中のセリフや登場人物の周りにある小物など、90年代にあった「あの」とつけたくなるアニメを思い出させますが、決してこれは二番煎じではなく、れっきとしたオリジナル…続きを読む

　ラブコメ、そこに転校生と書いてあれば、何もないはずがない。 　眉目秀麗…そんな事は当然だと思います。その転校生が主人公に絡んでくる…これもまたお約束。 　しかしこの物語が、ド…続きを読む

　現在、このレビューを書いてるのは、令和４年11月26日です。現時点でアップされている192話を読んだところです。 　タイトルにある通り、平成――つい４年前まで過ごしてきた時代を…続きを読む

　移転というシステムを使って、特撮とファンタジーを共演させる物語は多々ありますが、移転してくるのが悪の組織という点に新しさを感じ、その悪の組織に特撮好きならば元ネタに気付く設定に、…続きを読む

　5000字程度の短編なのに引き込まれる人間関係が描かれている、希有な短編だと思います。 　料理に関しては、仔グリフォンの肉といわれても想像もつかない私なので、こういった架空の料…続きを読む

　毎日、一偏ずつ追加されていく物語は、この場合、短いからこそ纏まっているという印象です。 　複数の話に共通して登場するキャラクターもいますが、全てを読まなければ意味が通らないとい…続きを読む

　ひとこと紹介に全てを込められる物語でした。 　転生も俺tueeもラブもコメも、あらゆる要素が込められている、webに慣れた人には馴染み深いものが全て詰まっているように感じられま…続きを読む

　終始ギャグ調で進む物語は、現実を忘れて読んでいく事ができます。 　ネットスラングで「とても酷い（褒め言葉）」みたいな表現があると思うのですが、そんな印象で読んでいく事ができ、一…続きを読む

　前世の記憶を持ってしまった主人公と、その前世に関わりのある血を引くヒロインとが繰り広げる物語は、私の中に深く残りました。 　もう何作も、ａｙａｎｅさんの物語を読んで来ましたが、…続きを読む

　副題の「記憶喪失の僕は、猫になってクール系タラシの女子大生に拾われる」だけを見れば、おバカなラブコメかとも思わされるのですが、確かに軽い文体や恋愛を臭わせる描写もあるのですが、全…続きを読む

　未経験のまま、中学校から水泳部に入った主人公と、先輩の霊愛模様を描いた短編は、ちょっと色々な事を思い出さされました。 　カテゴリーの霊愛、タグにある青春…それらから、まず想像す…続きを読む

　この物語、あらすじにある「江戸川乱歩に捧げます」の一言が、実によく合います。 　怪奇的であり、幻想的であり、一切、そのような描写がないにも関わらず、ある種のフェチズム、エロチシ…続きを読む

　本能に根ざした欲求は、創作における大きなテーマになりうる…というのは、今更、私のような者がいわずとも、多くの人が知っている事なのですが、それを再確認させられる物語です。 　物語…続きを読む

　ロマンの塊です。 　ホラー、SF、歴史、恋愛…ありあらゆるものが詰め込まれ、宛ら宝石箱の如く輝く物語です。 　時代は現代、12世紀、16世紀と、場所は日本、ヨーロッパと移り変…続きを読む