本作は恋愛のさまざまな形を描いた短編集ですが、そのすべての物語に共通するのが、「キス」というテーマ。甘く、切なく、時にはもどかしい――それぞれのシーンに込められた想いが、まるで一枚の絵画のように鮮やかに描かれています。
登場人物たちの繊細な感情の動きが丁寧に綴られていることが、この作品を魅力的にしています。「キス」という行為を通して、互いの気持ちを確かめたり、伝えられなかった想いを吐露したりする姿は、リアルでありながらも幻想的な美しさを持っています。また、シチュエーションや関係性が一話ごとに異なるため、さまざまな愛の形を楽しめるのも本作の特徴です。
文章の柔らかさと瑞々しさも印象的です。比喩や情景描写が巧みに使われ、キスの瞬間が映像として浮かぶような臨場感があります。甘やかな幸福感だけでなく、切なさや戸惑いまでも繊細に描かれ、読後には余韻が残ります。
「キス」という小さな仕草に秘められた想いを丁寧に掬い上げた短編集。恋愛の機微を静かに味わいたい方や、心をくすぐるようなときめきを求める方におすすめします。
キスを題材とした本作。
短編集なので、各話にキスがあり、様々なシチュエーションで展開されている。
淡い恋だったり、突如始まるトキメキだったり、中には笑いを呼び起こす展開も……?
どの話も導入は入り易く、しかし後味も悪くない。
私のおすすめは、23話。
『恋人だけの特権』というタイトルで、すでにムフフと思うところもあり、あーこういう展開好き!
となりました。
一話目からもよし、まずは気になるタイトルから筆者様のストーリに触れて見るのもありかと。
もちろん全話オススメですので、ゆったりとキスの話に浸ってみてはいかがでしょうか。
オススメです。
オムニバス形式で展開される様々な物語です。
読み終えまして思う事は、概要にある「旧タイトルは【Kiss × Kiss ×Kiss‼︎】でしたが、あまりにも捻りがないので変えました」という一文と、題名に、凄い深読みさせられてしまう点でした。
青は、色の三原色にも光の三原色にも入っている色なのですが、天然・自然に目を向けると、ほぼ目にすることのない色です。精々、空か海か。しかも空には手が届かないし、海でも青く見えるのは常に遠いところだけ。
それだからこそ人は青を求める面がある…と考えてしまうと、この題名、この物語群、とてもとても引き込まれてしまうのです。
一話完結のオムニバス作品。
主人公も場所もシチュエーションも様々です。
まるで映画のワンシーンであったり、少女漫画のようであったり、ロマンス小説の一節であったり…。
多くの物語に共通するのは、もちろんキスシーン。
どの回であっても、必ず唇が触れ合う瞬間にドキッとするのです。それが「ドキッ、クスッ」なのか、「ドキッ、キュン」なのか、はたまた「ドキッ、ズキ…」なのか。それは読んでみて、感じて頂きたいと思います。
あなたの胸を疼かせるワンシーンは、どのお話にあるでしょうか。
是非ともお気に入りのシチュエーションを探して、胸をときめかせてみて下さい!