家というものは、ジャパニーズホラーにおいて時折題材になるものだろう。ある者にとっては帰る場所、誰かにとっては守るべき場所。けれど薄暗がりで佇む家というものは、どうにもぞっとするような気配もある。殊に、古い家であるならば。
咲耶家にはいってはならない。
そんなことが伝わる地域にあって、その咲耶家の子供と関わり合う。今のところ彼女に特筆して何かあるわけではないが、その内情が見えてくるとまた違うのかもしれない。
呪い、なぜそこへいってはならないのか。ならずを破ればどうなるか。この忍び寄るような嫌な予感と恐ろしさが、この作品の醍醐味なのかもしれない。
個人的には「咲耶」という名前も気になるところである。想起されるのはある神の名前、もしもそれを呪うとしたら、そんなことを考える。
これはまさにジャパニーズホラーなのだろう。この先の展開も楽しみである。
ぜひご一読ください。