それなら一層、斜めを見ずに相手を見つめてみよう

タグにある通り、一見してバッドエンドに繋がる物語です。

だけど読む間、また読んだ後も、さほどの不幸には思えない私もいます。

蝶の羽根を持つ二人は、きっと互いをちゃんと見ていて、認め合い、それでたどり着いた結末なのですから。

似たような未来が繰り返される事を示唆した終わり方も、やはり不幸とは思えない私がいます。

花は散って花吹雪になるから美しいし、海の美しさを見ようとするならば息を止めて潜らなければならないし、風が止まらないように時の刻みも止まらない。

だから一層、斜めを見ずに相手を見つめなければいけない物語だと感じるのです。