色のある人間関係と、無色の戦闘機群

 ライトノベルでSF、それも宇宙を舞台に、使用するのは戦闘機というのが、私には新鮮でした。

 また登場人物と搭乗機の双方にスポットライトが当てられているのも秀逸です。凡百の物語であれば、人間関係に軸足を置きすぎてメカは舞台装置に過ぎなくなっている場合が散見されますが、本作においてはそこに留まらず、「機械」を描けている点も見逃せません。

 その機械の無機質さが「脳だけのパイロット」という設定を引き立てているように感じます。

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