概要
実は僕、魔法使いになりたくて、毎日魔法の勉強をしてたんだ。
今日もむずかしい魔法を試して、でもうまくいかなくて。がっかりした気分を直そうと、コンビニにおかしを買いに行った……はずなんだ。
コンビニがあったはずの場所。そこにあったのはキラキラの魔法具屋さん。
そして店員さんは、真っ黒な女の人。見るからに魔女。
僕は思いきって、弟子にしてくださいってお願いした。
そしたらさ、どうなったと思う?
✧*・゚ .゚・*.
約15万字。「魔法使いの弟子」や、「魔女集会で会いましょう」をモチーフにした、異世界転移もののお仕事ファンタジー。地の文は一人称(視点切りかえ無し)となります。
児童書を想定しておりますが、世界観もテーマもややこしいので、まぁ「キラキラしたフ
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!魔法はきっと、胸の中にある。心が浄化されるような、優しく美しい物語。
光星空は、お母さんを生き返らせるために魔法の勉強を頑張る男の子。
ですが空が暮らすのは、魔法の国ではなく現代日本。「魔法の勉強をしているなんて変だ」とクラスメイトにからかわれ、先生にも気持ちをわかってもらえず悶々とした日々を送っていました。
そんなある日、空は星降堂というお店と本物の魔女に出会い、お店ごと異世界に転移!
元の世界に帰るために魔女の弟子となり、様々なお客さんたちと出会います……。
異世界で出会うお客さんたちは皆、個性豊か。そして、それぞれが葛藤を抱えています。
連作短編形式で語られる物語は異世界での出来事ではありますが、人(じゃないことも)の悩みはどの世界でも共通です。
魅…続きを読む - ★★★ Excellent!!!輝いているというより、光っている
ひとこと紹介の言葉が浮かんだのが、この物語における魔法が「子供の憧れ」であるからです。
ファンタジーによくある攻撃魔法でも回復魔法でもなく、強いていうならば「癒やす必要のないものにする」という魔法だと感じます。
そこにある印象が、輝いているのではなく、光っているという事でした。
文章から受ける印象は、子供にとっての標ともいえるもので、それは輝いて手を引っ張るものでないからです。
輝いて視線を集めるのではなく、ぽっと光っていて「こういうのもあるよ」と投げかけ、語りかけ、そして子供が自分で選択する事を大切にしている…そういう優しさや、ある意味に於いて厳しさも含んでいる…そう感じ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!子供の頃に憧れたキラキラがぎゅっと詰め込まれたような魅力的な世界観!
主人公は魔法使いに憧れている小学生の空。
空はある願いを叶える為に、図書館で借りた本を頼りに魔法を試していますが、いつも上手くいきません。
そんな彼が偶然出会ったのは、不思議な雑貨屋さんのようなお店「星降堂」と店員の魔女さんでした。
魔法やアイテムなど、子供の頃に一度は憧れたキラキラしたものが詰め込まれているような世界観が本当にとってもかわいくてわくわくします!
かわいらしくて魅力的な世界観のお話を書くのがお上手な作者さんなので、このお話もあちこちにそういった要素が見られて、いつの間にかお話に夢中になってしまいました。
主人公の空くんの視点で書かれているので、お話の始まりから少しずつ変わっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!幾つもの世界を行き来する星降堂。フシギな魔法具が起こす小さな幸せの物語
主人公は小学五年生の光星 空(みつぼし そら)。
魔法使いに憧れ、魔法の勉強をするという夢想家な面のある男の子。
あるとき空が見つけたのは、不思議なものを売っているお店。
その不思議なお店で『魔女』の店主と出会い、物語は大きく動き出す……
空くんの一人称で語られる物語のため、地の文にひらがなが多いのも少年の心情が表れており、全体的に柔らかい雰囲気がある作品です。
綺麗で不思議な世界観を描くのが非常に上手い作者様で、空くんが赴くキラキラした世界や、不思議な魔法具の描写を読んでいるだけで楽しい!
空くんが色んな世界を訪れ、そこで困っている人々と交流しますが、同じ作者様の作品の世界が出てくるの…続きを読む