永遠ならざるものにしたが故に、これは永遠

 姉の視点で描かれる姉妹の物語です。

 色々な矛盾をはらんでいるからこそ、二人が生きているように感じられ、その矛盾の最たるものが、私は結末だと感じてしまいます。

 もしも公開していれば、このネットの海でいつまでも作品は愛されただろうけれど、それを独り占めするための行動は、自分の記憶にしかのこらず、遠泳に残るものではなくなってしまった…。

 でも、永遠ならざるものにしたが故に、最後の作品は永遠のモノになったのだ、とも感じられるのが、この物語の全体に流れている優しい素顔ではないでしょうか?

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