概要
変わらないものがあるから、人は変わっていける
日常の「初めて」に対して人一倍慎重になり、警戒心を抱きながら安定した暮らしを求めてきた主人公。
最愛の恋人である由夏と別れてからの生活は、無難ではあるものの失望で色付いていた。
そんな中、行きつけの書店で手に取った囲碁雑誌の記事に、彼ははっと胸を衝かれる。
囲碁ファン並びに浜省ファン必読の短編恋愛小説。
最愛の恋人である由夏と別れてからの生活は、無難ではあるものの失望で色付いていた。
そんな中、行きつけの書店で手に取った囲碁雑誌の記事に、彼ははっと胸を衝かれる。
囲碁ファン並びに浜省ファン必読の短編恋愛小説。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人は自由だ。そのカタルシスをあなたに
まず文章は一つ一つの言葉を丁寧に書いていて、とても冷えている印象を与えます。
それが主人公の性格ととても合っていて良かったです。
軽い文章よりもこういう物語に真摯な言葉の方が好きな方も多いのではないでしょうか。
囲碁を通じて自由へと開放されていく主人公は等身大の人間として共感できます。
音楽を代表に実在の名称が出てきてそのことが作品のリアリティを高めています。
主人公はルーティンを行うのを日課あるいは、精神的な糧にしていますが、初めてのことを苦手に思う読者さんも多いと思います。
最初はバッドエンドかなと思いましたが、そうなるんだという納得できるエンディングになっています。
読者さん自身で確か…続きを読む - ★★★ Excellent!!!作品が付帯するもの
あ、好きな書き方だ。
読み始めて直感し、文を追いかけていくごとにその直感は、納得に変わり、スラスラとストレスなく、一気に話を読み上げてしまいました。
タイトルから、浜田省吾?と思いましたが、途中で、扱われてたので、自然と頭の中に曲が流れて来て、切なかった。今は亡き夫とよく聴いていたからです。うちはダンナが大ファンだった。
おりしも、今年は初盆。そして、迎える13日になぜ、この作品と出会ったのだろう。
作品の意図するテーマから私はズレた捉え方をしてしまってるだろう。
でも、この2人はこれから幸福になってほしい。それくらい感情移入してしまいました。