ラブコメ、そこに転校生と書いてあれば、何もないはずがない。
眉目秀麗…そんな事は当然だと思います。その転校生が主人公に絡んでくる…これもまたお約束。
しかしこの物語が、ドタバタコメディやハーレムモノ、そういってwebならば石を投げれば当たるくらい見れる小説と一線を画しているのが、登場人物の描き方、また互いの接し方…そういう点に、「喜劇」を感じます。
読んでいて、ふと私の頭の中に浮かぶ景色がありました。
学校の、始業時間の1時間も前に来てしまったかのような静かさがあって、窓から朝日が入ってくる教室。
◯ンスタグラム、ユ◯チューブ、◯イッターなど、そういったものを駆使していくならば、夜の自室よりも湯程、明るい教室が似合う…そう感じられるのは、私が憧れた青春が、この物語に書かれているからかも知れません。
爽やかで、暖かい、そしてコメディですから、くすりと笑える傑作です。