Another　Armageddon　アナザーアルマゲドン　異世界に転移して来た悪の秘密結社　VS　世界征服寸前の魔王軍

ツイッター改めＸのハヅキです。
感想が今になって申し訳ないです。
笑えるところもあるし、戦闘シーンもよきだし…読んでいて飽きないです。
少しでも笑える場面があったらいいな、と思う方にはいいかもです。
この度は数え切れないほどいる小説書きの人々の中から、私のツイートに反応していただき、ありがとうございました。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（101文字）

基本的に異世界転移と言う物は1人、あるいは少数というイメージなのですが、この作品を読んでその見る目が変わりました。
自分は群像劇が好きです。そう言う意味では、この作品のように組織がまるまる異世界に転移するという異世界ファンタジーはかなり好みでした。
バトルシーンの描写も非常によく、少年漫画のようにすらすらと読めるのでお勧めです。

見ていてとても楽しく、バトルシーンも見応えがあります。
キャラクターも立っていて凄い読んでいて満足感がある作品です。

秘密結社vs魔王軍、っていう設定見ただけで面白そうなのですが想像以上に面白かったです。
秘密結社のキャラが期待に漏れず濃くて濃くて魅力的。
魔王軍とのバトルをどのように成立させるのかも気になってたんですが、それぞれの主張と弱点と、みたいなバランスがうまく取れてます。
バトルもちゃんと組織対組織戦として描かれていて、ワクワクが止まりません。

読み物として読みやすく、オススメの作品です。
この秘密結社に入ってみたい。

　これは……発想の勝利ですね！
　悪人がひとりとか、魔王がひとりとか、個別に転移するようなお話は見聞きした覚えがありましたが、悪の組織そのものが転移して魔王軍全体と一気に対立関係に陥っていく流れは、読んでいて一気に引き込まれました。

　このお話を読んでいちばん感じることは各キャラクターの作り込みが大変素晴らしいところです！　どのキャラも個性豊かで癖があって一筋縄ではいかない。さすが悪！　良さげな行いをしていても内心では悪巧みしていたりとか。悪人ばかりだから尚更。狐と狸の化かし合いです。
　

　物語全体もとても面白いです。転移した悪の秘密結社は、端的に言えば仮面ライダーの悪の組織。元の世界…続きを読む

　移転というシステムを使って、特撮とファンタジーを共演させる物語は多々ありますが、移転してくるのが悪の組織という点に新しさを感じ、その悪の組織に特撮好きならば元ネタに気付く設定に、ノスタルジックな感情を刺激されます。

　随所にギャグ調の展開が盛り込まれている点も、「今だからこそ」という気持ちを強く刺激されました。

　敵の魔法に対し、バイクや強化スーツで対抗していく展開は、面白いです。

仮面ライダーやヒーローものの特撮などが好きな人にとっては極上のスイーツのような作品です。
しかも悪の組織が主人公というあまり表に出てこないストーリーになっていてどれだけ彼らが苦労しているかが分かります。
ヒーローと戦うだけで様々な障壁があるのだと思えてきて最初は悲哀さえ感じました。
メインキャラクターも誰もが個性的で一度読んだら忘れられないほどです。
カッコいいや可愛い、美しい、不気味など悪の組織はとても多様性があってヒーローたちよりも実は現代社会に向いているのでは？とも思えます。
何よりも上司に恵まれていて、大首領はとても物分かりの良い人です。
部下の能力を信頼して、適切な指示を出す。
全…続きを読む

悪の秘密結社・ジャクルトゥに属する主人公・トレバー。戦場で鬼神と呼ばれる彼は、仲間の女性・キルケーたちとともに、組織の長・大統領のもと、目的である世界征服を果たすために戦う日々。
しかしある日、突如としてジャクルテトゥは本部基地ごと異世界へ転移してしまう。
移転した先の世界は魔王・ラゴウ率いる魔王軍が蔓延り、人々を脅かしている状態。ジャクルトゥの面々は、はからずもその魔王軍と対峙することになる。

魔王軍と戦う＝移転先の人々を結果的に救うことになり、邪悪な組織なのにありがたがられているのが面白かったです。
トレバーやキルは改造人間で、技術力の結集である防護スーツを纏って戦い、スマートウォッチ…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（1060文字）