笑顔のベリーソース

作者 五色ひいらぎ/短編賞受賞作コミカライズ!

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★★★ Excellent!!!

BLとは魂の結合なんですよ、いいですか。
つまりこれはBLです。極上の。
ブロマンスという言葉は、レナートには合わない。

いや何と言うか、全てが無駄なく絡み合って交わっていくという、
この短編そのものが極上の料理ですね、と言う感じでした。

拍手。拍手なのです。

★★★ Excellent!!!

感動…とはまた違うのかもしれない…
そのラストであってほしくない!そう叫びそうなくらいストーリーにのめり込んだ。
どっぷりと…。
読み落とした文章はないかと3度読み直した。

天才料理人ラウルと、神の舌を持つ天才毒見人レナード。
彼等の関係。彼等のラスト。
きっとあなたも虜になる。
ぜひ、一度お読みになって下さい。
そして彼等の運命に…心を締め付けられてはいかがですか?


★★★ Excellent!!!

 天才料理人と、毒見舌の天才。
 最初の反感から、自分の料理を一番理解できる相手と認め、不思議な絆を結んでいく描写が見事です。
 国の動乱の中で、ふたりの天才の絆と矜持は、どこに向かうのか。
 ピリッと香辛料のきいた、極上の一品です。

★★★ Excellent!!!

宮廷に迎えられた天才料理人と、神の舌をたずさえた天才毒味人。互いを認めあい、だからこそ時に衝突する熱い関係を築きあげていたふたりの運命はある大規模な悲劇をもって一転する。

料理を創るもの。そして料理を食するもの。ふたりの誇りが感じられる最後に息をのみました。
最後のベリーソースはうまくて、微かに苦い。なみだと笑顔がこぼれるほどに。

ただのグルメ短編では終わりません。心して、そして心いくまで御堪能ください。

★★★ Excellent!!!

冒頭を読んだときはちょっと癖はあるけれど、美味しそうな食事がでてきてそれをほのぼの食べる話かなーと思ったらだいぶ違いました。
この短い話のなかにきちんと伏線をはり、なおかつそれを回収していて本当に素晴らしかったです。ご飯物としてもとても美味しそうにご飯が描かれていたので、個人的に読んでいてとてもお腹が空きました。

★★★ Excellent!!!

 天才的な料理人ラウルの元に訪れた、神の舌を持つ男。宮廷料理人となったラウルは数奇な運命に翻弄されることとなります。

 天才どうしの奇妙で強固な絆、料理人の矜持が胸を打つ素敵な作品でした!

 ただ一つ後悔しているのは、夕食前に本作を読んだことです。見事に飯テロをくらいました……。

★★★ Excellent!!!

天才料理人ラウルは「神の舌」を持つ天才毒見人レナートと出会い、その運命が一転する。
二人の間に育まれていくのは、甘さのかけらも無い、しかし強固な友情だった。それ故、最後の選択には涙を禁じ得ない。

壮大な物語をぎゅっと凝縮したような、大変密度の濃い物語。ぜひ一読を!
*ただし、空腹時はお避け下さい。

★★★ Excellent!!!

美味しそうな料理、主人公が調理する理由などどれも魅力的であっという間に読めました。

主要キャラ同士の関係性、会話がすごく好みです。
友情でも愛情でもないシンパシー的なやつ。

短編としての完成度が高いので、4話全て読むべき作品だと思います。
読み終わった時に、もう一回読みたくなりました。
おすすめの作品です。

★★ Very Good!!

 5000字程度の短編なのに引き込まれる人間関係が描かれている、希有な短編だと思います。

 料理に関しては、仔グリフォンの肉といわれても想像もつかない私なので、こういった架空の料理がメインであったなら、そこまでの印象は残らなかったでしょう。

 しかしメインは料理人と、王の毒味役の関わり方にあると思っています。立場も考え方も違う二人の出会い方は、私が抱いた感想では最悪よりちょっとマシくらいなものでした。縄に填めるに等しいやり方で、主人公を宮廷料理人にする訳ですから。

 しかし3話目で再会する二人の、それ程、長いともいえない会話の中には、確かに友情を感じたのです。男同士は簡単に友達にはなれないし、一目惚れなど存在しないと思っている私だから思っただけかも知れませんが、この物語に書かれていない部分で、二人が過ごしたであろう時間を想像できる遣り取りが、3話に書かれていました。

 そしてクライマックスの4話。

 果たして彼らは笑顔になれたのか? 物語が終わり、書かれていない最後の瞬間にあった表情は何なのか? それを考えずにはいられません。

 それだけ書かれていない部分を想像してしまう、10万字でも少ないかも知れない、書かれなかった物語の事を考えてしまう程、この短編の完成度は高いです。

 ただただ痛快です!