それはまるで、天にも昇るような――

究極の腕を持つ料理人と、至高の舌を持つ毒見役。
この二人が出会い、互いの味覚を競い合い、惹かれ合い、そして――

亡国の災禍に遭い、侵略者に召される二人。

侵略者は言う――美味なる料理を供せと。
……ただし、その料理は毒見役にも供される。
故に……いかに侵略者が憎くとも、料理に毒は盛れない。
しかし、毒見役は言う――殺せと。

さて、お立合い。
料理人はどう「答え」を出すのか。
殺すのか、殺さないのか。
その「答え」――笑顔のベリーソースとは、いかなる味なのか。

最後の料理人の台詞が泣かせます。
どうぞ、ご賞味、いえ、ご一読を。

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