脩子と光る君をはじめ、キャラクター達がとにかくチャーミングですぐにハマりました。
前作のオカルトミステリー『祓い屋令嬢ニコラの困りごと』が面白かったので今回の作品もとても期待していたのですが、平安が舞台の今作は世界観もがらりと変わりまた違う面白さがありますね。日本史に詳しくない私にとってはその時代の風習や日常について知らないことが多く、歴史めっちゃおもろいやんってなりました。
ミステリー要素はもちろん、2人のラブコメ展開にもじわじわ惹かれて気付けば一気に読み進めてしまったので、早く続編!せめて番外編でも!という気持ちです。なんならアニメ化もしてほしい。
トラックにぶつかって……という「お約束」を経て、転生した先は「源氏物語」の世界!?
しかも藤壺の宮として。
「源氏物語」を知る身なら、光源氏を避けたいところですが、やはり奴(光源氏)が藤壺に惹かれるのは運命(?)なのか、ふたりは出会ってしまいます。
しかしここからがこの物語の面白いところで、なんとこの二人はパディとなって、事件の解決に挑むことになります。
古典で見た和歌や物語を随所ににおわせながら、事件を追う。
まさか「源氏物語」の世界にミステリを持ち込み、しかもこのパディでというのが凄い。
現代人が転生したからこそ言えること考えることが、この世界にうまく溶け込んでいるところも凄い。
気づけば、次はまだかまだかと心待ちにしていました^^;
ミステリとしても、凄く面白かったです!
ぜひ、ご一読を。