藤壺の宮と光源氏の、まさかのパディもの!

トラックにぶつかって……という「お約束」を経て、転生した先は「源氏物語」の世界!?
しかも藤壺の宮として。
「源氏物語」を知る身なら、光源氏を避けたいところですが、やはり奴(光源氏)が藤壺に惹かれるのは運命(?)なのか、ふたりは出会ってしまいます。
しかしここからがこの物語の面白いところで、なんとこの二人はパディとなって、事件の解決に挑むことになります。

古典で見た和歌や物語を随所ににおわせながら、事件を追う。
まさか「源氏物語」の世界にミステリを持ち込み、しかもこのパディでというのが凄い。
現代人が転生したからこそ言えること考えることが、この世界にうまく溶け込んでいるところも凄い。
気づけば、次はまだかまだかと心待ちにしていました^^;
ミステリとしても、凄く面白かったです!

ぜひ、ご一読を。

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