このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(263文字)
平安朝のような世界の中で。その陰陽師はいた――鬼の陰陽師が。「鬼」で「陰陽師」というところが、凄いですね。相反する要素のような印象がありますが、鬼だからこそ、いろいろと力がありそうだなぁと思います。それでいて、力だけでなくて、知恵で謎を探っていくところが、また魅力です。そして今、鬼であることが、彼に重くのしかかって来ます。彼に惹かれる人の少女は、彼を救えるのか。ぜひ、ご一読を。
珍しい時代背景なので読み始めたら、緊張感もあり、面白かったです。やはり陰陽師全盛の時代は、呪術が自然に会話のなかに入っているので、独特の空気感になりますね。