この構成を受け入れてよいのか悩みます。多くのレビューアーが長編化を希望していらっしゃいます。短編コンテストに応募したことが構成に影響していると見ます。ですが、舞台設定とキャラクター造形と文章力は本物です。出だしでスタートダッシュを決められるなら、先を描いて面白くならないはずがありません。「俺はまだ本気出してない」と記すと怠け者の言い訳のように聞こえてしまうのですが、本作の場合は全く正当に言えるのです。これは顔見せ。とても壮大な物語の顔見せ。いつか全体像を見たいものです。
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魔王と呼ばれた少年が、他の世界の魔王を倒すために一見すると捨て鉢な自殺攻撃を志願するも……というお話。魔王と魔女が対立関係にあり、それが九つの世界が展開されている上に、魔女のサナは世界を渡れるという複雑な設定を短編に巧妙に織り込んで、面白いダークファンタジーへと仕上げられています。続きも気になる終わり方でした。続編、長編化するなら楽しみです。
主人公の中学生、蝙蝠威志くんは、いきなり青髪の少女に襲われ、殺されかけます。 殺されかけているというのに、非常に淡々と殺される理由を尋ねる威志くん。 青髪の少女は、あまり自分の命をかえりみない様子の威志くんに、やや拍子抜けした感じで理由を説明しますが、その驚くべき理由とは。 今回は短編になってますが、十分に長編にできそうなほど、奥深い背景を思わせる作品です。 核心となる設定アイディアがユニークで興味深く、それを生かせる筆力をお持ちなのが素晴らしいです。 ぜひ、おすすめします。
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