開幕 4th

第 7 章のストーリーの要約 ~ 読めば最新話に追いつけます ~


美月


初めての明かり

名前も残らない月

忘れられた神話


今までのストーリー


父が事故で亡くなったのをきっかけに松島彰は12歳でデンマークから帰国した。そこからこの章の18歳まで彼は実家の島根で過ごす。いろんなかわいい子(東京の女性も)との出会いは小説に記録された。

  帰国してすぐに知り合い、14歳から付き合い始めた同年代の『浅井美月』は彰に影響をたくさん与えた。高1のとき彼女がスカウトされて芸能界に入ると、東京に引っ越すために彰は頑張って東京の名門大学に入った。彰は芸能人たちとの接点ができ巻き込まれる……



ー 美月サイド ー


美月が失神(第77話)


第6章(下)の終わり、ちはる(有名女優、21歳)の親友『ロイ』(男性芸能人、24歳)の誕生日パーティーのあと美月は失神した。

  美月(女優、18歳)はちはるのことを少し疑っていたが、失神した時ちはるのマンションで起きると面倒を見てくれて、相変わらず親しい彼女の態度を見ると、その疑いが緩和した。

  昔、使ったミカンの香水ではなく、起きたときディフューザーのオレンジの匂いのおかげで目覚めた。美月は寝言みたいに「ミカン」と言ったのでちはるは変えてくれたと言った。

  東京に引っ越した後長く元気に働いた美月は、謎の病気はもう治ったかと思ったがまた昔のように体調が悪くなり悩んでいた。

  注目すべきなのは、『失神』の文字、美月のずっと抱いている病気は、『神を失う』に見える?



坂本綾とバンドメンバーの登場(第78話)

  

  ちはるのマンションに彼女の友人のロックミュージシャンの『坂本綾』(28歳)とベーシストの『瀬戸』(男)は突然訪問したようで、ロックな彼女たちの姿、瀬戸のムキムキで首まである恐ろしい炎のタトゥーを見ると、借金取りのヤクザかと美月は勘違いしたエピソード。

  坂本綾は背が高くスレンダーでモデルをしていたこともあるが、よく不機嫌な顔をしているので美月にはまだ違和感があった。

  坂本綾はちはるが借りた愛用のシンセサイザーを取りに来たとわかった。そのあと坂本はエレキギターで効果音の作り方を見せると美月はちはるが音楽から映画の撮影の才能があると知った。実はちはるはできないことがないらしい。



ちはるとの関係性(第78話)

  

  ちはるは友人なだけでなく、有名女優なのでもともと人との付き合いに不安がある美月はちはるが少しでもメッセージを返信しなかったり、食事などに誘われなかったりしたら落ち込んでいた。

  そう悩んでいたが美月の裏がない、付き合いやすい性格を気に入ったちはるはよく彼女と会い、間もなくしてちはるのグループの一員になった。

  芸能界には色んなグループがあり、遊びで会うためだけでなく仕事の助けになることがあった。ちはるのグループは死去した、恩人である伝説の監督黒岩肇の『インスージアスト会』(映画の研究の会、第9章より)のように、撮影や演技も研究して、色んな有名人とも知り合える有名なグループだ。



ちはるの批判(第81話)


  ちはるは強い性格なので、ときどき彼女の色んなことの批判を聞くことがあった。

  何でも屋のちはるは、十分に人は力を入れればできると信じている。彼女は、上下関係や組織の階層は効果的がない、無駄なシステムだと感じ、無能な『雑魚』のたまり場と見下した。それは芸能界と自分が経験のある舞台から、日本社会までも。

  ちはるとほかの芸能人と食事をしたときに美月はこんな話を聞きながら、事務所の先輩をちはるはビンタしたことあると聞く。(第48話)『米沢広子』(女優、21歳)は優しい先輩だと思っていたため、ちはるが反対している価値観は本当にだめなものかと思った。



ちはるのマンションでお泊り(第82~88話)


時間を気にせず飲んだり遊んだりできるので、たまにちはるの友だちは彼女のマンショへ泊まりに来た。

  高3の五月、美月も初めてそのお泊り会に参加した。その週末に来られたのは『半田聖節』(21歳)と『結城朋子』(22歳)、二人とも女優だ。オタクの半田はみんなのためのコスプレ衣装を持ってきて美月も強制的に着させられた。

  ディナーでワインを飲みながら、芸能界は花のように枯れたら入れ替えられて、いられるのは短い間だけだと話を聞く。視聴者側はあまり考えないことで自分は枯れたら、まだ芸能界の友だちと付き合えるかと美月は思った。そして会話はちはるのお弁当店『らっこ帝国』になって、好調らしくて、美月は真面目に聞いていた。

  そして遅くなるとちはると半田は『Ravenbane II』という怖そうなアクションRPGゲームをやると、深夜に美月は先輩の半田としか残らないリビングに、オタクな話の代わりに、置かれた黒岩肇監督ハンチング帽子のことから演技の話を聞くと、意外と彼女は真剣に説明して、しかも賢くて、これは本当の彼女かと美月は思った。

  半田によって、黒岩監督は『日本のこと、君たちに任せていい?』とちはると彼女に言い残したが、それはどういう意味?

  それで半田は女優になる意味を言った


――「……普通の仕事をしたらさ、大女優と比べなければそれよりお金ができるし、もしお金が本当に目的なら私たちはなぜ芸能界に入るの?芸能界の明かりに惹かれて、女優になると、自分もその『明かり』になるわけじゃないの?」

  (第88話 『日本のこと、君たちに任せたらいい?』より)


  明かりとは『日』からではなく『月』からだろう。



ー 彰サイド ー


東京に引っ越し(第89話)


美月のシーンから1年が経った。費用が母の負担にならないよう、美月と東京に住みたくてもいい大学に入学できないなら行かないと決めた彰は、有名な夕住園の大学に合格して引っ越した。

  狭いマンションでも、一人の新しい生活をスタートしたようで彰は楽しんでいた。だが彼だけではなく、去年知り合った『蔦双葉』(12歳)も希望の『桜田ST』という国民的アイドルグループのオーディションに合格して(5万人の応募者から)、彼女も東京に引っ越した。

  福岡で働いている彼女の両親は蔦と一緒に来られない事情があり彰は親戚ではないが彼女の保護者代理になった。SNSで知り合って一年くらいとなるが、それだけで蔦の両親に信頼されるのは難しい。金銭面を考えてもアイドルとして本当に有名になれないなら普通の仕事をした方がいいと両親も考えている。蔦を助けるのは自分しかいないと、彰は蔦と両親に対して信頼できる人になるつもりだ。

  お姉さん系がタイプの彰はあまり蔦に魅了されていないが、蔦の『前の部分』が気になって恥ずかしかった。



藤間穂花(第91~92話)


  美月経由で蔦は藤間穂花のシェアハウスで安い家賃で住んでいて、彰は蔦の保護者代理になった。藤間は雑誌モデル出身、現在女優としても活躍している、蔦のことで彰と知り合う。

  蔦と一緒に出掛けた日、彼女は両親からもらったお金を藤間に預けていないせいで、藤間と話すためにシェアハウスに行った。だが会ったとき藤間は奇妙にソファのしたで眠ったり、夕食を食べるときうっかりした言葉を言って、彼女は本当におっちょこちょいじゃないかと彰は思った。

  だが藤間は優しくて良心的な人だそうだ。蔦は彼女の負担になるのは自分のせいだと彰を見て、生活費のために自分のお金を渡そうとしたが藤間は頑なに断った。

  友人として彼女は彰がまたいつシェアハウスに来るかと蔦に聞いた。会うのはあまり相応しくないと思う彰だが、少しでも彼女のことが気に入った?



美月の大ブレイク(第93~94話)


  昨年の冬、美月の出演した『ハイフン - E』というSFのドラマで主役ではないが目立った役なので、美月の人気が急上昇し大ブレイクした。

  撮影現場で共演女優が撮ってくれた写真には謎の虹の光輪があった。今までも美月の周りでこんな不自然な出来事があるので、普通の生活をしたくてもいつか人が気づき彼女を捕まえて神様として崇拝するというより欲望を叶えるための犠牲者になるのではないかと心配を語った。

  今まで彰はよく美月を『神』と冗談半分で言った。人に対して神は希望を叶える何かの存在で、用がなければ意味がない『雑草』と変わらない、それはみんな同じ事ことだが。



投資(第95話)


  高2のときから彰は自分の『目』は人を読めるだけではなく、株や会社などの性格もわかるので投資を始めた。美月はずっと彰の『目』の正確さを見ていて彰に投資するためのお金を任せた。もし失敗したら彼女の両親にどうやって会えばいいかと彰は常に悩んでいた。

  投資の話で彰は高校の友だちとのことを思い出した。普通に同級生と仲良くになりたい彼は、色んな問題に関わった。友だちなら彼の見た目ではなく、彼自身を見て付き合ってくれる人じゃないかと思った。



桜田ST(第96~97話)


  彰は蔦に付き合うことで彼女は3期生として所属しているアイドルグループ『桜田ST』について詳しくわかった。グループは『お嬢様』のイメージと厳しい訓練で女子校のようだ。気づくと蔦も軍人みたいな態度になった。

  大学が始まる前、ある日蔦と他の3期生たちは、訓練するために1期生が開催した地下アイドルを見に行くアクティビティに参加した。そのために彰は蔦と一緒に秋葉原に行って、ただ見送るつもりだが、待っていた1期生のキャプテン『稲村瞳』(21歳)と同じく一期生の『鵜飼すみれ』(22歳)と目が合い、彼は挨拶をしに行くことにした。

  稲村瞳はおとなしくしなやかな人でキャプテンに相応しいが、鵜飼すみれは悪戯好きらしく、歩いている途中、3期生たちに冗談で怖がらせた。そこで彰は蔦の3期生の友だち『戸田杏奈』(13歳)と知り合った。

  地下にあるコンサート会場で、目立たないために分かれた時、彰は鵜飼すみれと同じグループになった。場内でファンがジャンプすると彼らの方向に転んで鵜飼は彰の方に倒れた。しかも混んでいたために二人はしばらくくっついた状態になった。

  彰が頬を赤らめたと鵜飼は言った。



第8章の予告

https://kakuyomu.jp/users/kamakurayuuki/news/16817330657284266569

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