59 私の美月 (えろ注意) (イ付)
「私は彰くんのものになりたい……みたい」
「どういう?」
「……彰くんは私を抱きしめて……そのホテルで寝ているときってさ、君がそばにいると想像すると私は安心したね。私も彰くんに嬉しくなってほしいの」
「そこまでは……」
もう私は話さなかった。でも、気づくと彼は私の下着を脱がせた。
え、本当に?
私の頭はぼんやりとしていた。もう彼は私のを直接さわった。彰くん、本気で?さっき私が変なことを言っちゃったせいかな?ちょ、ちょっと待って、なんか急に深すぎない?だめよ、初めてなのに、こんなにしているの。だめ……。「彰くん……入れた?」
「まだ」
うん?
私は上にいる彰くんを見ると、彼は私の下半身をじっと見つめていそうで恥ずかしいけど。そして彼は私の気持ちに気づいたようで、そこから私の顔を見つめながら、彼はTシャツを脱いで、部活で日に焼けた肌と対照的な肌が見えた。
彼が覆いかぶさるとその肌は私の肌にふれて、ハグしながら低い声で私の耳元で言った。「……痛いなら、言ってね」
どきどきしながら、なぜ彰くんはそれがわかるのか、もうだれかとしたことがあるんじゃないかと思ったが、私は声を出すことができなかった。相変わらず優しい彰くんだけど、彼の表情がちょっと変で、その顔を見ながら私は下でなにか感じてきた。彼は……
き、きつい、
しかも、痛い……
そう彰くんはしながら、彼の手はまだ脱がない私のブラ越しに珍しく強く掴んだ。前に彼はこのブラが気に入ったと言ったけど、気づかずに私はこのために着てきたのかな。
痛い、
「彰くん、もういっぱい……入った?」
「まだ」
「……そう?」
「もうやめる?」
「ううん、そんな感じで」
「またしたら……私はゴムも持ってないし」
でも私が抵抗しないからか、彰くんはまだ続けた。
もっと、もっと痛みが強くなってきて、これはセックスか。みんな楽しんでいそうなのに、なぜこんなに苦しいのか。私の身体が弱々しくて変なところがあるんじゃないか。
そして、やっと私は痛いと言った。「ごめんね」
「……いっぱい入ったけど」
「どんな気持ち?」
「温かいでしょ」
「私も。ハグしてくれる?」
しばらく私たちはそう離れないようにしていて、私は言った。
「身体が、繋がっているね」
「うん」彼は答えた。
「彰くん動いてみる?え、えっと、君はなにをしたいかわからないけどさ」
「いいよ、これで」
「ちょっと動いてほしいよ」
「でも」
私たちは見合うと、私の表情も変なせいか、彼はそうしはじめた。
彰くん……
彰くんがほしい、
でも、だめだ、
全然楽しくならないよ。
痛い、痛いよ。無理だ。「……彰くん、ちょっと」
私は彰くんを止めた。
しばらく私たちはそのまま横になりながら、私はごめんと言った。「私、悪いね」
「悪くないよ」
「……もしさ、私がセックスできないなら、彰くんはまだ私と一緒にいる?」
「そうでしょ」
「なぜ?」
「美月はとてもかわいいから」
彼はそう言うと、また私にキスした。
その夜の電話で、最初彰くんの声を聞くと私は恥ずかしかった。あまり彼に午後の出来事を持ち出してほしくないけど、本当に彼が全然話さないと、彼の部屋でのことは夢かと思った。
次の日、彰くんはバイトがあったので昼は会わなくて、でも夜に電話すると彼はまだなにも言わなかった。私が痛がったせいで彼は怒ったか、と心配して私は聞いてみた。「ごめんね。今度できるかな」
「そんなことじゃないよ!」と彰くんは答えた。
話すと彰くんはいつも私のことをずっと思っていたが、私は東京にいるし、しかもだれかを好きになるかもしれないから、傷つかないため私とそこまでの関係になりたくなかったと説明した。「でも、私は彰くんが好きだよ」
「わからないよ。芸能界にはイケメンが多いし」
「でも君もイケメンだよ」
「そう?」
「うん!本当にイケメン。いつでも私と会えるよ。東京に来たら、最近いろんな知り合いがいるから、どこかで彼女たちとあそぶってお母さんに言ったら君のホテルに行けるよ」
「違うよ。わからないの?君はきれいだよ、だれもが好きでしょ。私はとくになにもないし……」
「私はだれもいないよ」
「……美月」
「うん?」
「私はまた美月と……したい」
「……そうなの?」
「うん……昨日、家に帰ると私はしたんだ。君の写真を見ると……」
「……そんなに?」
「え、うん」
「まだ水着のグラビアとか撮ってないけど」
「……君の全身の撮影を見て、あのアームチェアでのセットってさ。君が冷たそうな表現をしているね、みんなを否定しそうだけど、私はその表情を無視して強制的に君にキスして、ニットのワンピースの裾を引き上げて、その逃げられないアームチェアに、私が君を……」
えー!「そう⁈」
「汚い話ごめん!でも君のテレビでの格好いい姿を見るとまだ私と会いたいかなと思って……美月はさ、知らない人への表情がちょっと冷たいよね、初めて私たちが会ったときもそうだし。ただある日美月が私にこの表情を向けたら、納得するより、私は美月を破りたい」
「……破るって?」
「わからない。冷たい君は、急にだれかに笑顔を見せるのは嫌じゃないかなって。もし私に笑顔を見せないなら、アームチェアでそのまま鳴かせて、笑顔を見せるまで私は諦めないよ」
彰くんー!
冗談で言ったからか、彼はいっぱい笑った。
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次の話は『私の彰』(えろ注意)です。
美月と彰のイラスト
https://kakuyomu.jp/users/kamakurayuuki/news/16817330652748946139
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