ネットから小説家デビュー!賞金総額600万円以上、KADOKAWA主催の大型小説コンテスト
4,724 作品
貴族の七女に転生!のんびり異世界ライフ……と思いきや嘘でしょ?!
女子高生の鹿波ミリアは貴族の七女に転生し、今世こそ平穏な生活を夢見た。
だが転生先はド田舎の超貧乏貴族。領主は脳筋、母親は事なかれ主義、長女は陰鬱、次女が浮気出戻りで性悪女、婿養子がロリコン、しかも貧乏商家と婚約させられる寸前……状況は前世より最悪であった。
「領地を抜け出して平穏な生活を!」
平穏を手に入れるため魔法の修行に明け暮れ、王国女学院にこっそり入学。さあこれから第二の人生、可愛いお友達を作って焼き肉パーティーだ!と思いきや――万能な魔力のせいで評価がとんでもないことになっていく。「爵位? いりません!」「謁見? 困ります!」マイペースなミリアは気にせず万能魔力でのんびり平穏な日々を目指すのだった。
該当なし
第3回、第4回では「SF・現代ファンタジー部門」として募集し、毎年バラエティに富んだ応募作が集うこの部門。今年は作品の傾向を整理し、SFと一部現代ファンタジージャンルの作品を別部門へと分割する形で「現代ファンタジー部門」を設置しました。
今回の応募作でも、ファンタジーの要素を盛り込んだ現代が舞台であれば成立するという、他のジャンルより制約の少ない「現代ファンタジー」だからでしょうか、投稿作品ひとつひとつに個性が溢れていました。個性とは工夫であって、工夫とは差別化とも言えます。多くの投稿作品の差別化が「"日常"の中にいかなる"異質"を入れ込むか」という点にあったと感じました。
そこで次に挑戦される際には、"異質"をどう入れ込むかだけでなく、"異質"をどう魅せるかという工夫にも目を向けてみてください。例えば「異能力バトル」「学園ファンタジー」「現代ダンジョン」などの人気テーマであっても、まだ読者の見たことがない"異質"の輝かせ方があれば、作品のオリジナリティを魅力的に表現することができるはずです。
本部門の選考を通じて、各作品の持つポテンシャルの高さは十分に感じられました。次回はこれらの作品の更に上を行く、読者をあっと驚かせる意欲作に出会えることを楽しみにしています。
第5回カクヨムWeb小説コンテスト 選考委員一同
元ヤンだけど歴女な琴屋杏奈はナンバーワンキャバ嬢だった。ところがあるとき目を覚ますと、江戸時代の人気花魁『山吹』と体が入れ替わっていて……。
「ならばここでも天下を取ってやる!」
歴女だけど元ヤンという妙な属性と、現代人の体と知恵を生かして、杏奈は『山吹』としてもナンバーワンを取ることを目指す。
第5回カクヨムWeb小説コンテストへのご応募ありがとうございました。今年も「キャラクター文芸部門」を中心に作品を拝読し、投稿者の皆様の意欲に大変感化されております。どの物語もそうですが、キャラクターの魅力とストーリーの魅力、これらは表裏一体ながら、両立が難しいものであると思います。今年は特に「冒頭における主要人物の変化が物語を作る」ということを強く感じさせられました。何らかの変化に対するキャラクターの反応が明確であればあるほど、先を読み進めたくなる気持ちが自ずとストーリーを形成していきました。逆に人物の変化に対する感度が鈍く、ストーリーへの期待感を持て余したまま、曖昧模糊な着地に終わる印象の作品も散見されたのは事実です。それは特に「キャラクター文芸部門」という、ある意味で「なんでもあり」な部門だからこそ生じやすく、また重要なファクターであると考えさせられました。
今回大賞に推した作品、『ナンバーワンキャバ嬢、江戸時代の花魁と体が入れ替わったので、江戸でもナンバーワンを目指してみる~歴女で元ヤンは無敵です~』では、歴女で元ヤンでキャバ嬢……という、一見すると設定過多にも感じられる主人公がえがかれています。しかし、その設定が充分にエピソードとして生かされ、彼女の人物背景や行動に一貫した芯あるキャラクターとなっていました。ストーリーも小気味よく引き込まれる構成です。主人公ならではの気っぷの良さや知識で困難に挑む、カタルシスある見せ場が数エピソードに一度、もうけられている点も高く評価しました。軽やかに読める文章と自立した主人公像は、書籍化され、書店店頭に並んだ際に、キャラクター文芸読者に愛される一冊になると考えています。
これからも同時代性を持った登場人物が切り開いていく物語を読めることを期待しています。
富士見L文庫編集部
悪役令嬢だろうとも、恋い焦がれた『画面の向こう』に――推しと同じ世界に転生できたのだから、推しを存分に愛でて、愛でて、愛でまくります!
同人活動に命をかけるほど好きだった、乙女ゲームの世界に転生した。
悪役令嬢? まったく問題ございません!
むしろ、平民でなくてよかったですわ! 溢れんばかりの財力を使って、推しを存分に愛でることができるので! 推しのATMになることができるので!
ですから、『勘当の上で国外追放』されては困りますので、ヒロインに意地悪は一切いたしませんが、我が国の第一皇子から『婚約破棄』はしていただかなくては。
なぜなら、推しと自分が結ばれる『夢展開』は、ガチで地雷ですので――。
『勘当』と『国外追放』を回避した上で、『婚約破棄』は果たして、平和に『元・婚約者』の『推し』を愛でたい。
『煩悩』という名の『野望』を抱く『悪役令嬢』の痛快ラブコメディ―!
読者を甘い夢の世界へと誘ってくれる「恋愛部門」。今回も舞台は異世界から現代に渡って幅広く、テンポのよい物語運びとトキメキを感じさせる作品が多く集まりました。
その中でも第2回コンテスト以来、約3年ぶりに見事≪大賞≫を受賞した『悪役令嬢は「萌え」を浴びるほど摂取したい!』は、鉄板要素【悪役令嬢】【乙女ゲーム転生】に対するオリジナル要素の掛け合わせが秀逸でした。それは主人公が【オタク】、しかも【非夢女子】であるということ! ただ「悪役令嬢という自分の運命から逃れたい」というだけでなく、非夢女子ゆえに推しへの想いに葛藤する主人公が魅力的で、時には応援しながら、時には感情移入して共感しながら……まさにラブコメの醍醐味を味わうことができる作品でした。「悪役令嬢としての結末」と「推しへの想いの行方」、作品として2つの軸がしっかりしており、それらが上手く掛け合っている点も高く評価されました。
次回以降もいい意味で期待を裏切ってくださる魅力あふれた作品を、編集部一同心よりお待ちしております。
ビーズログ文庫編集部
野宮クロウはある日、所属していたスパイ組織を解雇されてしまう。あまりに美形なために、同僚の女スパイたちが全員クロウに惚れてしまい、組織が解体の危機に陥ったからだ。
泣く泣くスパイを辞め、クロウが次に選んだ職場は、美少女三姉妹が住む家の『家政夫』だった。
三姉妹はモテすぎるせいで男に警戒心を抱いていたが、家政夫としてやってきたクロウにだけは、次第に心を許していく。
許していくというか、めちゃくちゃにデレていく。
……きみたち、警戒心はどこへいったの?
そんな、モテすぎる美少女三姉妹と、元スパイの家政夫のお話。
カクヨムWeb小説コンテストも第5回を迎え、WEB発ラブコメの潮流を押さえた作品、エンターテイメント性の高い作品が集うハイレベルな選考となりました。
そんな秀作ひしめくなか大賞を受賞した『元スパイの俺、モテすぎ三姉妹が次々デレてくるせいで家政夫業が捗らない』は、主人公の設定に裏付けされたスパイならではの細かいネタや、元スパイが美少女姉妹とラブコメな日常生活を営むというギャップが面白く描けており、選考委員の高い評価を獲得しました。三姉妹それぞれの個性や魅力はもちろん、ストーリー展開も読者の期待を裏切ることのないエンターテイメントとして昇華されており、手に汗握る満足感を味わうことができました。
ラブコメブーム再来かと言われるように、良質なヒットタイトルが刊行され、読者を魅了するたくさんのヒロインが誕生していくなか、主人公の魅力を突き詰めることで、より新しいラブコメの形が生まれていくのかもしれません。次回選考も楽しみにしています!
角川スニーカー文庫編集部
該当なし
今回新設されたSF・ゲーム部門では、カクヨムで根強い人気を誇る「SF」作品と、昨年まで現代ファンタジー部門に多く応募されていた「ゲーム」を主題とした作品を募集しました。応募作品には濃い設定のSF作品や、人気ジャンルの一つであるVRゲーム世界を舞台とした作品など、個性あふれる多様なSF・ゲーム作品が集まりました。
今回は残念ながら大賞作は該当なしとなりましたが、しかし大賞には一歩及ばなかったものの、『培養カプセルを抜けだしたら、出迎えてくれたのは僕を溺愛する先輩だった』をこの部門の特別賞作品として選出いたします。
SF作品に多く見られる色濃い個性や、ゲーム作品の持つ話題性や間口の広さは面白い作品の要素として欠かせないものの一つです。今後もこのジャンルから新しい時代を切り開くような作品が生まれてくることを楽しみにしています。
第5回カクヨムWeb小説コンテスト 選考委員一同
この度は、「朝の読書運動(通称・朝読)」で読まれることを想定した少年少女向けの小説を募集させて頂いた「朝読小説賞」にご応募頂いた皆様、誠にありがとうございました。
物語のジャンルを限定せず、加えて新たに創設された部門だったこともあり挑戦難易度の高い賞だったかと思います。
それにもかかわらず、応募総数299作品と多数の作品にご応募頂いたことをお礼申し上げます。そんな応募作品のなか最終選考に進んだのが25作品。応募頂いた皆さんが朝読向けの小説作品として試行錯誤して頂いた内容を感じ取らせて頂きました。
熟慮の結果、「朝読小説賞」受賞となった作品は2作品。
キャラクターの奇をてらいつつも、読みやすく対象読者の興味関心を捉えるであろう作品『ぬいぐるみ犬探偵 リーバーの冒険』。
ある秘密を持つ女子高生が、その力が引き起こす出来事を通じて一人の男子生徒と交流していく作品『妖しいクラスメイト』。
こちらを受賞作として選出させて頂きました。
今回の受賞作は、今年度中の刊行を目指して鋭意進行させて頂いております。
編集部としては、引き続き朝読向けのエンタテインメント小説の作品制作に取り組んで参りますので、皆様のご支援を賜れば幸いです。
新レーベル編集部
2020年冬 応募開始 予定
次回コンテストの開催情報は、夏頃を目処に本サイト上で順次お知らせします。
詳細はお知らせブログやカクヨム公式Twitterをご確認ください。
「第5回カクヨムWeb小説コンテスト」の中間選考の結果を発表させていただきます。
多数の力作を投稿してくださった皆様、並びに作品を読んでくださった皆様には、改めて深く御礼申し上げます。
※掲載の並びは作品のコンテストへの応募順となっております
選 評
例年、男性・女性向け問わずバリエーション豊かな作品が応募される異世界ファンタジー部門。今の読者の趣味嗜好を的確にとらえた「転生・転移」「悪役令嬢」「ハーレム」「婚約・嫁」「スローライフ」などの設定と掛け合わせるキーワードを「何」にするかに応募作それぞれの個性が出ていて、どの作品もとても楽しみながら選考させていただきました。
今回、大賞に決定した『転生七女ではじめる異世界ライフ 〜万能魔力があれば貴族社会も余裕で生きられると聞いたのですが?!〜』は訳アリ貧乏貴族の七女に転生した女子高生のミーリアが主人公です。普通の人なら怖気づいてしまうような最悪の場面でも、万能魔力と持ち前のマイペースさで苦境を切り抜けていく無双具合とキャラメイクの上手さが秀逸でした。
少しゆるふわな主人公の愛らしさが存分に生かされつつ、爽快感抜群の無双シーンや姉クロエとの家族愛など、要素の取り込みに優れたストーリー設定が評価され、大賞受賞の決め手となりました。
本作だけでなく、「今、読者に何が受け入れられているのか」をいち早く感じ取り作品に反映していく。WEB発小説ならではの読者の楽しませ方をとことん追求した作品群はこのコンテストの一番の特徴と言えるかと思います。
今後も意欲にあふれた作品を編集部一同、楽しみにお待ちしております。
角川ビーンズ文庫編集部