概要
三か月以内に拉致された婚約者を救出し、仲間と共に帰還。それが桜子の使命
未曽有の災害、疫病蔓延後の2075年。世界恐慌の果ての荒廃した日本と世界が舞台。日本は政党政治が崩壊、大企業五社の連合組織が統治していた。組織の総裁は最大の企業寺島ホールディングスの会長寺島麻莉(88)。彼女の後継者、孫の綾人が出張中西大陸の砂漠の地で自治集団「ジュンガル」に拉致される。示された解放の条件は、ジュンガル最高指導者(ローラン)の臓器移植手術。さらにジュンガルは移植チームの編成、構成を指示してきた。チームの代表は寺島麻莉、または親族。移植ドクターは桂木奈津子。護衛兵士は一人。作業用ロボットは一体、などである。チームの代表は綾人の婚約者、黒崎桜子(18)。ドクターは桂木奈津子(52)。兵士は老兵成田毅(72)。作業用ロボットは「ジャン」。彼らの使命は、綾人が次期総裁に決定する期日で
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- ★★★ Excellent!!!少女と老兵とロボットと。遠い異国の地で果敢にミッションに挑む
人質となった婚約者を救うため、急遽結成された日本人とロボットのチーム。
遠き砂漠の国で、人質を救出し、無事に帰国するまでの過酷なミッションが始まります。
人間もロボットもみな素晴らしく優秀で、計画に隙はないと思われましたが…
やはりそう簡単にはいかず、次から次へと新たな試練が立ち塞がります。
読んでいて感じるのが、感情や表情などをあまり前面に出さない文章だということです。どちらかと言うと、ほぼ事実だけを淡々と伝えてくる印象です。
だからこそ、読み手はその奥にある様々な感情や表情を豊かに想像することができます。
描写の絞られた簡潔な文章で、ストーリーがテンポよくどんどん進みます。
ロボッ…続きを読む