パラダイム・パラサイト

あまりにも中毒性がありすぎるダークファンタジーの傑作の一つ。どれだけ面白いかと言えば、ファンによって非公式のwikiが作られるほどに。世界観、設定、登場人物たちの個性、物語の構成力、ネーミングセンスに至るまで全てが一級品。主人公ローは感情が余りにも希薄なため、自分に利益があるかどうかでしか物事を図れません。利益があったとしても基本洗脳、利益が無いor敵対した勢力等々はほぼ全て殺しつくされます。ですが、敵対勢力の規模関係なく、集団、村町、国丸ごと、大陸全域、なんなら世界そのものに至るまで、圧倒的な物量で殲滅していく様は見ていて本当に爽快です！(笑)。登場人物たちも一人一人のドラマがあり、本当に…続きを読む

がっつり長編が読みたい時、練られた世界観を堪能したい時はこの物語を読んでください。

淡々とした主人公ながら行動が合理的すぎてド派手に大暴れする爽快さが気持ちいいです！
敵も味方もあらゆる登場人物が魅力的に描かれ、物語に深みが増し、いっそ主人公の方が薄く見えるほど！
世界の謎に、何より主人公そのものの謎が散りばめられ、とにかく読むのが止まりません。
現在2周してますが、やはり一気読みをしてしまいます。

転生チート？ご都合主義？そんな生温いものは主人公が粉砕して、血で塗装された道を歩きます。
章を追うごとに、どんどん大きくなる味方勢力の拡大も楽しみ。
本編完結後も、ちょくちょく外伝を更新され…続きを読む

面白かったです

人の命の安すぎる世界で梼原さんだけが癒やし
話の最初にこんにちは。 梼原 有鹿です。の文字を見るとほっとする。

主人公は、今流行りのおちゃらけた悪役などではなく、生存と享楽のためなら手段を選ばないサイコパス。
合理主義を徹底した悪役。

「主人公が読者に嫌われる？全然構わないよ、だってその選択の方が合理的だもん」
そんな声が聞こえてきそうな程に、読者に全く媚びない作者の執筆姿勢が素晴らしい。

この作品1番の魅力は、主人公の鬱陶しい過去語り、鬱陶しい葛藤、鬱陶しいヒロインが存在しないことにある。そのため1000話を超える長大な文量を、君はストレスなく読み進められるだろう。故にこれはトンチキの前にいた不運な者たちと、後を整地する中間管理職達の悲哀と奮闘の物語なのである。

初期時から確立した自己を持つ主人公ローの旅
本編が完結してもifストーリーや完結後の続編、本編の別視点などあり本編が読み終わっても楽しみがたくさんです。

凄惨の極みを地で行く主人公が織りなす異世界見聞録。
諸々の勢力が主人公の前に立ちはだかり、凄惨な最後を迎える事になる。
ウキウキワクワク異世界転生物語に飽き始めた方は、是非こちらの作品に目を止めてください。
読み始めたら、途中で止められなくなりました。

外伝を含めると、主人公はこの先どこに辿り着くのか、終着点に手が届くまでに、どれほどの凄惨な世界を作り出してゆくのか。