概要
改稿を重ね、書籍版とカクヨム版では異なる部分が発生しています。
きちんとしたものを読みたい場合は書籍版がおすすめです。
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悔しさを、バネに――元ラノベ編集者の挫折と再起。
宮本章(28歳)は元ライトノベルの編集者。
ある出来事をきっかけに丸山出版を退職した彼は、祖父の書店『ミュゲ書房』にかかわることになる。
大正時代の洋館を改築した魅力的なたたずまいの店内、そこに集まる個性豊かな人々。
彼らと関わり合ううちに、章の運命は思わぬ方向に動き始める。
「本」そして「出版」に携わる人々を描く現代ドラマ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!単行本版もあわせて読むと、さらに面白い!
単行本を購入したので、カクヨム版(公開部分)と並行して読ませていただきました。
ご本人がおっしゃるように、単行本版の方がかなり洗練されております。
簡潔な文章で、物語のテンポも良く、一気に読めました。
大変面白かったです。
通常より時間はかかってしまいますが、単行本版とカクヨム版を比較しながら読むのも大変面白いと思いました。
読みながら、「作者様はきっと、この物語通り、担当編集様とどうすればこの本が面白くなるか」を徹底的に議論し、改稿していったのだなと感じました。
何より、書籍化までの道のりや書籍化後の流通や宣伝など知らないことばかりだったので、非常に勉強になる一冊でした。
また、単行本…続きを読む - ★★★ Excellent!!!書籍化されなかった受賞作の行く末は? まさしくこの作品こそが!?
まさしくこの作品こそが、この物語の核を成している『リベンジ』という本に思えてならない。
一度は訪れてみたいと思わせる夢のような書店が舞台となった、夢のような本作りの物語。
この社会を上手く生きていくのではなくて、大切にしたい事を頑なに大切にする純粋な生き方と、そんな生き方をしている人達が繋がっていく所が好き。
展開も面白く、ハラハラワクワクしながら先を読み進めたくなる物語。
書籍化された「ミュゲ書房」は、所々に散りばめられた素敵なエピソードが物語に深みを増し、より洗練された素敵な本になっていると思います。この本の出版には心から拍手を送りたくなります。 - ★★★ Excellent!!!一冊の「宝物」を創り出す情熱、それは物語への深い愛情。
大手出版社での挫折を経験した主人公が自分なりのやり方で、「本」そして「出版」へと向き合っていく姿が真摯に描かれる。
「ミュゲ書房」というどこかノスタルジックで独特な空間、そこへ集まる人々が非常に魅力的であり、こんな本屋を訪れてみたいという気にさせる。そしてこの小さな本屋を舞台に展開する物語には引き込まれずにいられない。
一冊の本ができるまでの工程、それに携わる人々の描写がとても興味深く、沢山の人の手が加わっているのだと改めて実感させられる。が、そこにはもちろん、商業としてのシビアな面がつねについて回る。大きな流れに身を任せるのか、自分のポリシーを貫くのか。
読むことは消費することではなく、自…続きを読む - ★★★ Excellent!!!改めて「出版の夢が叶うなんて良いなぁ」と思った。特に書き手にはお勧め。
或る作家が出版に漕ぎ着けるまで、元編集者が支援する。それだけの話なんだが、ちょっとスリリングで、読ませる。
また、出版物としてブラッシュアップされる過程が丁寧に描かれていて、当然ながら文章校正の成果は確認できないけれど、臨場感がある。
本作品は現に校正後に出版されたそうで、WEB版と実物を読み比べる事で追体験したいな、と思わせる。
私がカクヨムで読んだ作品の中で書籍を買いたいと思った作品は、カクヨム書籍化第一号の「自販機の彼女に恋した」みたいなタイトルで、あれは良い作品だった。実際に本屋で探したけど、棚には無く、注文する意欲まではなくて、そのままになっている。
だから、配本の重要性は分かる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!久しぶりに感動して泣いた。復讐譚とも言える、素晴らしい作品です
読み出したら終わらない、なかなかそんな作品で出会うことが少ないのですが。「ミュゲ書房」はまさに、そんな一作です。
読み始めたら、最後まで一気に読まずにはいられない。
物語の主人公は、都内の大手出版社に努める駆け出し編集者。ある新人作家のデビューに失敗した心の痛みを胸に退職した。実家のある北海道に戻り、祖父が経営していた『ミュゲ書房』を継ぐことになる。
そこで、出会う、かつて自分が潰してしまった新人作家。
新人作家との出会いにより、主人公は退職した出版社と対立する。
敵役として編集長が、また嫌な男で、味を出してます。
こいつだけはという思いを抱かせる、その筆が素晴らしい。
この作品はカ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!【㊗️書籍化❗️】以前は近所の書店に週2で通っていたのを思い出しました
私、すでにレビュー書いていたんですね💦
書きたいことが増えたので追記いたします。
この度の書籍化おめでとうございます❗️
オレンジ11さんのミュゲ書房(*´꒳`*)
シブ〜い作風のお作品。ウェブでは苦戦しそうなのにカクヨムではしっかりとした人気が。紙の本ならかなり売れそうと思っていましたらこの度出るのです❗️
現役編集者ツッツーさんのYouTubeでお作品が取り上げられていた時からのご縁で、気になる作品、いつか読もうと思っていましたら逆に作者さんが私の作品に訪問してくださると言う。手に取るべくして3/17の発売日にやって来るのだなあと、間に個人的なちょっとした数奇な運命を挟…続きを読む