久しぶりに感動して泣いた。復讐譚とも言える、素晴らしい作品です

読み出したら終わらない、なかなかそんな作品で出会うことが少ないのですが。「ミュゲ書房」はまさに、そんな一作です。
読み始めたら、最後まで一気に読まずにはいられない。

物語の主人公は、都内の大手出版社に努める駆け出し編集者。ある新人作家のデビューに失敗した心の痛みを胸に退職した。実家のある北海道に戻り、祖父が経営していた『ミュゲ書房』を継ぐことになる。

そこで、出会う、かつて自分が潰してしまった新人作家。
新人作家との出会いにより、主人公は退職した出版社と対立する。
敵役として編集長が、また嫌な男で、味を出してます。
こいつだけはという思いを抱かせる、その筆が素晴らしい。


この作品はカクヨムコン5で受賞を逃した作品ですが、編集の方の拾い上げで書籍化された作品だそうです。

お読みください。

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