幻想的でいて、そこに人間が存在する素晴らしい物語

村人に囚われた不思議な少女の物語です。

その名は槐。

長い長い時を牢のなかで血を取られながら生きている彼女。
無垢な槐にとって、その意味するところはわからない。

彼女の血は人にとって毒だが、一方で、村人にとって必要なもののようだ。

そんな槐の前に、鱗の男が現れる。
彼の正体は。

美しい文体でつづられた幻想的な物語です。
夢みるような描写に酔いたいかた、ぜひ、お読みください。
素晴らしい作品です。

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