人と神が交わり違えた御伽譚

まるで甘い香りまで漂ってきそうな、幻想的で妖艶な地の文に魅了されます。
人の業や愚かさも丁寧に描かれ、幻想と現存の狭間で揺れる想い。
そうして迎えた梅、桃、桜、藤、花水木、色とりどりの花々に囲まれた物語の終幕。その中心で笑む春の季語。
常世の春とはこのことかと、作者様の構成力に酔いしれているところです。
この度は素敵な物語をありがとうございます。

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